正式の血液検査名称は、「25OHビタミンD〔ECLIA〕 」です。

ビタミンDの血液検査は、体内のビタミンD不足・欠乏状態を調べる検査です。
ビタミンD不足による骨粗鬆症の診断に使われます。
2018年から検査できるようになった新しい血液検査項目です。

ビタミンD不足の数値は?

ビタミンD欠乏:20.0ng/mL未満
ビタミンD不足:20.0~29.9ng/mL

分かる病気

骨粗鬆症

算定方法

ビタミンD欠乏性くる病もしくはビタミンD欠乏性骨軟化症の診断時またはそれらの疾患に対する治療中に測定した場合にのみ算定できます。ただし、診断時においては1回を限度とし、その後は3月に1回を限度として算定できます。

ビタミンDを体内に摂る方法は3つ

・食事からの摂取
・紫外線の照射によって皮膚で産生される脂溶性のステロイドホルモン前駆体です。
・ビタミンD剤を服薬

ビタミンDの役割とは?

体内で活性型ビタミンDになり、腸管からのカルシウムとリンの吸収を高め、骨・ミネラル代謝の維持がせれます。

50歳以上の女性52%が欠乏、不足は38%も!!

そうです!!ビタミンDの不足・欠乏は珍しくはないのです。
Japanese Population-based Osteoporosis(JPOS)研究において、50歳以上の女性1,211例の血中25OHビタミンD濃度を測定した結果、ビタミンD欠乏例の占める割合は52%、不足例は38%!!!
さらに骨粗鬆症で問題なのが骨折しやすいということです。
ビタミンDの血中濃度が低いほど将来の骨折リスクが高くなります。
なので高齢者の骨折予防を目的としてビタミンDを調べることは重要になっていきます。

他にも骨粗鬆症を調べる際の検査項目

骨粗鬆症骨吸収マーカー(TRACP-5b、NTx、DPD)
骨形成マーカー(total P1NP、BAP)
骨マトリックス関連マーカー(ucOC)