iv,cv,siv, IVHの違いとは?

①iv

ivとはIntravenous Injection
つまり静脈注射のことをいいます。
静脈というと全身いろいろなところにあるので、血管が浮き出ているところ、どこでも針を刺入して血管を確保することができます。

②cv

cvとは central venous
つまり中心静脈のことをいいます。
心臓に近い静脈は太くそこから血管確保することをいいます。

③siv

sivはside tube IntraVenous adminiser
つまり点滴ルートの側管から静脈注射することをいいます。

④IVH

IVHはIntravenous Hyperalimentation
つまり高カロリー輸液のことです。
高カロリーは濃度が濃く、それを静脈に注射することをいいます。

フラッシュとワンショットとivの違い

これも紛らわしいですが意味が違いますのでしっかり理解しておきましょう!

フラッシュ

フラッシュとは、点滴のルートの中に残っている薬液を流すという意味です。フラッシュをする意味は3つあります。
一つは大切な薬を点滴で投与した場合、どうしても針の先まで全部の薬液を通すことは難しく、点滴ルート内に指示された薬が残ることがあるのです。その場合、すべての薬液を入れる為フラッシュします。
二つ目の理由は、血管確保が難しくて、留置カテーテルを入れているときには、点滴終了後、その部分に逆血して凝固することを防ぐためにヘパリンという血を固まりにくくする薬液を通します。
三つ目の理由は、薬液によっては、まじりあうと化学反応で凝固したりすることもあるため、薬液を静脈内注射する前後で、生食で流して薬液が混じらないようにします。

ワンショット

ワンショットとは、短時間で静脈内注射をする方法をいいます。指示された薬液、量を注射器などで時間をかけず一回注入することをいいます。

ivとdivの違い

ivは静脈注射、静脈内投与の意味があり、その中には点滴という意味はありません。反対にdivはivをdrippedするという意味で、点滴という意味が含まれるのです。
そのためカルテにivと記入されている場合は、基本的にワンショットで薬液を注射するという意味です。点滴よりも早いスピードで血管内に薬液が入るので、薬効が早く現れます。ivは注射器で静脈内投与をすることが多いです。
divは、ワンショットできないものを静脈注射するときにいいます。主に点滴スタンドにぶら下げて、時間をかけて投与する方法です。例えば、早く薬液を入れてしまうと副作用が出る物、血管痛がする物、また抗がん剤など点滴の速度を守って投与するものがあります。

ロックとフラッシュの違い

ロック

ロックというのは、点滴が終わった時に、点滴ルートを満たすために薬液を流してふたをする方法です。点滴で薬液がなくなった時、体に入るものがないので、そのままにしておくと点滴ルートの中に血液が逆流してきます。そのままにしていると血液が固まってしまい留置針が詰まるので、生理食塩水やヘパリンを流してふたをするのです。そしてまた次の点滴の時間まで点滴ルートを外したまま過ごすことができます。

フラッシュ

フラッシュというのは、点滴ルートの通りが悪くなっているときに行う方法です。点滴中でも点滴ルートが詰まりかけることがあります。また何らかの原因で血液が逆流する時もあります。その場合に生理食塩水やヘパリンなどで点滴ルート内を一度流すとつまりがなくなり、また点滴を再開できるのです。