看護師であれば採血の際に一言も話さないで注射や採血するのはとても厳しいです。
少なくとも
・採血・注射する際には➡︎「腕を手をみせてください」または「いつもどちらでの手で注射しますか』
・駆血帯を巻く際には➡︎「きつくしめますね」
・注射・採血する針を刺す前には➡︎「ちくっとしますよ」または「さしますね」
などと声をかけます。
そのほかに、注射前に高齢者だったりするといろいろな話をしてくることがあります。
注射・採血をする際にはコミュニケーションをしっかりとっておかないと神経にさした際に気づかない、痛みを知らせてくれないのでわからなかったということなどもあります。
そのため、しっかりコミュニケーションをとって何かあったら話しやすいようにしておくとよいでしょう。
さらに、患者を話してよいことは、”よく注射する血管を教えてもらう”ことでいい血管を教えてもらうことで失敗する可能性も低くなります。また、血管を浮き出やすくするには患者の協力が必要になってくることがあります。血管の走行によっては腕や手台の位置をかえてもらうことで採血・注射もスムーズにいきますし患者さんが注射に失敗して痛みを強く感じたりすることもなくなります。以上のことにより採血中や採血前に患者と話すことは大事です。
また、患者から様々な質問がされることがあるのでしっかり答えれないと患者は心配になりますので最低限患者が質問してきやすい疑問事項をまとめましたので参考にしてください。

採血後テープはどのくらい貼っておくべきなのか?

採血の検査をした後に止血を確認し、その部分にテープを貼ります。基本的には、そのテープは血液がしっかりとまるまで、またもう血液が出てこないという段階になれば剥がしても問題ありません。その時間は通常であれば5分程度です。
しかし人間は心理的に採血をしたので痛かった。その部分を保護したいという思いがあるので、検査をして自宅に帰宅するまでの1時間くらい貼っていても問題ありません。その方が安心感を得られることも多いからです。
反対にテープを張っていることを忘れていたという場合は、入浴時に気が付くので、その時に剥がすと良いでしょう。
注意が必要なのは、血液サラサラ系の薬を飲んでいる場合、その場合は血液がとまりにくいので、しっかり止血を確認してテープを張ることが大切です。またテープなどでかぶれやすい人は、あまり長く張っておかないように心がけましょう。

採血量は全部でどのくらい?どのくらいとっても大丈夫なの?

採血をする時に、どんどん注射器に血液が吸い込まれていくと、そんなにとって大丈夫?と不安になることもあるはず。しかし採血をする時に調べる試験官(スピッツ)には決まった量があるので、それを満たす量を入れなければいけないのです。
またスピッツの中には、検査に必要な薬液が入っていることがあります。それと血液をスピッツの中でしっかり混ぜる必要があるので、血液の量が多すぎてもいけません。
大体の目安としては大きなスピッツの採血は5ml、小さなスピッツの量は2mlと覚えておくと良いでしょう。そして採血をする項目、スピッツの本数に応じて採血量を決めるといいのです。
献血などでは一回に200mlもの血液を採取することもあるので、採血で10ml程度とっても問題ありませんが、持病があり度々採血検査がある人は、貧血などになる可能性もあるので、採血量はなるべく最低限の量で押さえます。
採血をする時に真空管スピッツを使用すると、必要な血液量だけが吸引され、そこでストップするので採血量の間違いがありません。
①について
ほとんどの検査項目では
実際に検査で使用する血液(血清)の量はごくわずか・・・
ほとんどの場合0.01ml(10μ㍑)以下です
血糖などでは0.002ml=2μ㍑で測定できます
しかしその量を採血するということ、は全く現実的ではありませんよね

まず血清を分離しなければなりません。
そして採血管の壁に付着した分、そして自動機器でも用手法でもそこから器具を使ってその微量を取り分ける・・・
そのためには一定量以上なくては無理になります
検査(自動分析機)では、そんな微量を正確(ここでの誤差はおおよそ1%未満)に秤量しているのです
同時に試薬をくわえ(多くは二種類)そして継時的に分析して
最終結果の段階での誤差が1~2%以内

まず基本は採血管に決められた所定の量を入れることが求められます
その理由は坑凝固剤(凝固促進剤)と血液量の関係から規定量以下の採血量では
坑凝固剤の量が多すぎて検査結果に影響する場合があります

②について
特に凝固検査では液体の坑凝固剤と血液が1:9の割合になることが前提で検査をします
坑凝固剤が0.2ml入っていますので採血量は1.8ml・・・
これについてはできるだけ正確に入れる必要があります
そうでないと1:9に「希釈されている」という前提が崩れます

診療所ということなのでしょうから
遠心分離機は所有されていないでしょうが
もし採血後15~20分以内に血清が分離できるなら・・・
血糖専用の採血管は省略できます
血糖測定で専用の採血管が必要な理由は、赤血球が血糖を消費するため
継時的に血糖値が低くなるため(12時間室温で放置すると、血糖値はほぼ0になります、また輸血用血液保存液にかなり多量のブドウ糖が添加されているのも、赤血球を良好に保存するため)
しかし赤血球成分を15~20分以内に取り除き血清にして冷所保存すれば翌日の測定も可能です(誤差は測定誤差範囲に収まります)

採血した日はお風呂に 入っていいの?

採血した日にお風呂に入っても問題ありません。
採血をして針を抜去した時点から、針の穴の部分では血液を止めるために血小板が大きく働きます。そのため針穴にふたをするように血小板が集まり血液がとまるのです。採血が終わった後は、針穴にふたが出来ている状態です。そのためお風呂に入って水がかかっても何の影響もありません。ただ強くこすらないように注意しましょう。
ただし、採血をしてすぐにシャワーやお風呂に入る時には注意が必要です。止血は確認できていても、シャワーなどでふたが取れてしまうこともあります。その場合、少し血液がにじみ出ることもあります。また血液サラサラ系の薬を飲んでいる人はもともと血液がとまりにくいので、少し時間を取った方が安心してお風呂に入ることができます。採血部分から水が入るということはありません。そのため採血した日のお風呂やシャワーは問題ありませんが、その場合は、数時間を開けたお風呂が好ましいです。

血液の色について

人の体は血液がめぐりめぐっています。心臓を中心となり血液には静脈血と動脈血の二つの種類にわけれれます。

・静脈血は体の隅々から心臓に返ってくる血液のことを言います。そのため体の隅々に流れた血液の中には、老廃物や二酸化炭素といった物がたくさん含まれているので、血液がどす黒く濁っています。

・反対に動脈血は心臓から体の隅々に運ばれる血液のこと。そのため太い血管を走り、血液は酸素をふんだんに含んでいるので、赤い色をしています。

血液の中には、
・酸素を含むので、酸素が多い動脈血は赤い、
・酸素の少ない静脈血は少しどす黒いと覚えると良いでしょう。

血液の色で貧血がわかるのか?

答えは正確には分かりません。
血液の色は赤血球の濃さや酸素化がどのくらいでしているか?で分かります。
一般的には、貧血の人はさらっとした感じで色も鮮やかな赤色をしていることが多いです。

ですが血液が濃さが濃いほどどろっとした感じになり貧血の人はさらっとした感じになります。ひどい出血をした人では血漿の黄色っぽい色になることもあります。

次に酸素化ですがよく酸素化されているほうが鮮やかな赤になります。動脈血の方が静脈血より明るい赤にみえます。ですが、

採血は静脈からとるので質問者様の横の人のようにさらっと赤い血では貧血の可能性がありますね。
鉄分が不足して酸素の運搬が悪くなる貧血という病態があります。
この貧血になると、少しサラサラとした血液になることがあります。また血液を少しおいていると、スピッツの中で分離することがありますが、貧血になるとそのスピッツの中の血液の色が、ほかの人に比べて薄いと感じることがあります。また脱水になると体の水分が少ないので、血液の色はどす黒いですが、少し粘調で濃い血液に傾きます。

前日にお酒を飲んだけど 検査に影響するのか?

お酒を飲んだ量と時間によって採血検査に影響を与えます。
健康診断を受ける前には、前日の21時以降は何も食べたり飲まずに検査に来てくださいといわれることがあります。これは食事などの影響を検査に持ち込まないために必要なことなのです。採血というのは、基本的な健康診断の1つでありながら、いろいろな病気の可能性を探ることも出来る優れた検査です。そのため出来るだけ、食べ物の影響を受けずに検査することが望ましいのです。
しかしながらお酒を飲んでしまうと、中性脂肪や肝機能、尿酸といったものに影響を与えます。特にお酒だけではなくつまみとして脂質の多いものを食べた時には要注意です。
採血をすることがわかっている場合、検査の最低10時間前には飲むのをやめて絶食とするといいでしょう。もしも絶食にした時でもそれまでの量が多ければ、検査の値に影響します。そのため採血に時に、昨日何時までアルコールを飲んでいたということをきちんと伝えておいた方がいいです。異常な検査データーが出てもそれがお酒の影響であることがわかるからです。

カテコラミン心筋症

褐色細胞腫は発作性または持続性の高血圧などの症状がみられるが、腫瘍から高濃度のカテコラミン放出により肥大型または拡張型心筋症を合併する事が知られています。

今回、褐色細胞腫による拡張型心筋症を合併した患者にPhosphodiesterase inhibiter IIIであるmilrinone を用い良好な麻酔管理が可能であったので報告します。

症例は11才、男児。2001年5月、高血圧(154/100 mmHg)、腹部エコーにて、両側副腎腫瘍が認められ、血中noradrenalin 濃度が18283 (pg/ml), adrenaline 濃度103, dopamine濃度816と高値を示し、褐色細胞腫と診断されました。

胸部レントゲン上、心拡大および肺うっ血を認め、心エコー上、EF 25%, LVDd 61.2 mmと拡張型心筋症を認めました。