駆血帯とは?

駆血帯の使い方

駆血帯とは、静脈血を採血や注射する際に使用されるものです。

駆血は注射部位の5~10センチ上

採血や注射する前に、採血部の上方に巻きつけることで血の流れを中断し、わかりやすく静脈を膨れさせ血管がよくみえるようにします。こうすることで、針を刺した時に血管に入ると逆血がでます。
この駆血帯を巻くところは採血する部位のおよそ5~10センチ上です。

駆血は1分以内

あまり強く巻き付けても、血液の流入が止まってしまいますし、あまりにも緩すぎても、採血に時間がかかってしまうことがあります。このため、適切な強さで巻くことも大切です。
また、駆血帯は、非常に便利に利用をすることが出来ますが、あまりに長時間利用をしていると、うっ血を起こしてしまったり、あるいは血液の濃縮が起こってしまうこともあります。
このため、1分以内を駆血帯を巻いてる時間の目安とします。

駆血帯の種類と選び方

・ゴム紐だけのもの
・留め具付きゴムのカラー駆血帯
・ワンタッチの駆血帯
・ディスポ(使い捨ての駆血帯)
などがあります。
が、今は、幅のあるテープ状の「ワンタッチの駆血帯」が、選ばれることが多いです。

ゴムの駆血帯のメリット・デメリット、使用感、使い方

ゴムの駆血帯のメリット

部署の物品としてある

ゴムの駆血帯のメリットですが、多くの駆血帯は、ゴムタイプになりますので、部署の物品としておいてあることが多く、自分自身で調達する必要がないというメリットがあります。
しかし、最近ではワンタッチの駆血帯が主流になりつつあります。
そのため、逆にゴムの駆血帯が置いていないこと場合もあります。

ゴムの駆血帯のデメリット

しかし、ゴムの駆血帯にはデメリットもあります。それは、使われた年数、使用頻度によっては、ゴムが劣化してしまっていて、駆血帯が伸びきってしまっていると言うことがあります。
新品のもの、そして古いものとでは、使うときに力加減が違って不便に感じることがありますので、注意が必要です。
また、採血や血管注射の成功率が、古いものですと下がってしまうため、このあたりの使用感も注意をする必要があるといえるでしょう。

ゴムの駆血帯の使用感

ゴムの駆血帯の使用感ですが、ゴムのアレルギー(ラテックスアレルギー)の方も居ますので、注意が必要です。そのためあらかじめ使う際はラテックスフリーのゴムの駆血帯を使用することがおすすめです。ゴムアレルギーは本人自体もわからないこともあるためなるべくでしたらラテックスフリーがおすすめです。

また巻く際には、腕の肉を挟んでしまうこともありますので、気をつける必要があるといえるでしょう。
また、細いゴムの場合は、痛みを感じることもありますので、太いゴムを使用した方がよいといえるでしょう。
しかし、ゴムタイプは、今も使いやすいという方も多いです。たとえば、ゴムタイプは、片手で外すことが出来る上、血管を浮き出しやすかったりするので、採血が成功しやすいというデータもあるというメリットもあります。また、昔からゴムの駆血帯を使っていて慣れている方にとってはゴムの方がよいという場合もあります。血管に入ることが優先されますから、自分にあった駆血帯を利用することがよいです。

ゴムの駆血帯使い方

まずは、巻き付けてクロスにしていくようにします。そして、チューブの下をくぐらせて、ループを作り、外れないようにします。
ゴムのものには、簡単なピンチ付きがあるものもありますが、この場合には、ピンチをはめるだけで大丈夫なので、使い方も使いやすいといえます。
そして、肘の少し上ぐらいで、駆血をするようにします。
ワンタッチタイプしか使ったことがないという方は意外と多いので、このゴムタイプも使い方を知っておくことで、ゴムしかないときなど役に立つといえるでしょう。

ワンタッチの駆血帯のメリット・デメリット、使用感、使い方

ワンタッチの駆血帯の使い方

ワンタッチの駆血帯は、静脈を浮き上がらせるための、ワンタッチ型の駆血帯となります。腕に巻くタイプはさまざまなものがありますが、ワンタッチタイプの使い方は非常に簡単であるといえるでしょう。
まずは、採血をしたい部分の上部の5~10センチ程度の場所に、プラスチックの差し込む側と、差し込まれる側の凹凸をかちっと差し込むだけです。わっかが出来ますので、そちらに腕を差し込んでも良いですし、後から、垂れている側を引っ張って、調整をすることが出来ます。
採血が無事に終了すれば、そのあとは、解除ボタンを押すだけで、簡単に外すことが出来ます。

ワンタッチの駆血帯のメリットはとめる・しめる・はずすの3つ

とめる・しめる・はずすの3つがワンタッチでできる

とめる・しめる・はずすの3つがワンタッチでできる点が大きなメリットです。
付け外しが非常に簡単であるという点と、締め付ける強さの調整などが容易であるという点であるといえるでしょう。
巻いていない部分を引っ張ることで、締め付けることが出来ますので、患者さんの腕の太さに合わせて、簡単に調整をすることができます。

患者さんの負担が少なくしっかり血管を怒張でき、コンパクトで持ち歩きもしやすい

さらに、ゴムのものとは違い、患者さんが駆血帯でしめられているときの痛みが少ないのも特徴であるといえるでしょう。ゴムのものに比べて巻く表面的が多いので締め付けの圧が分散され弱い力で巻くことができます。
また、コンパクトにまとめて持ち歩くことが出来るという点も大きなメリットです。

ワンタッチの駆血帯のデメリット

ワンタッチの駆血帯のデメリットは、血液などの汚れが付着してしまった場合、ゴムのものと比較しても、汚れが取れにくいという点であるといえるでしょう。採血をしていると血液が付着することは非常に多いですが、アルコール綿などで汚れをさっと落とすことが出来ず、チトレールなどで血液を洗い流す必要性が生じてしまうのが、デメリットです。
血液でもすぐに汚れを落とせばしっかり血でも汚れは落ちます。
また、病院内の手洗い石鹸はタンパク質を分解するものがふくまれていることがほとんどですのでそれでさらっと血を洗い流して乾かしましょう。

ワンタッチの駆血帯の使用感について

簡単に巻けて、取り外せて、コンパクトのまとめることができる点はよいです。使い勝手はよく持ち運びも楽という点は大きなメリットです。
ワンタッチの駆血帯の使用感についてですが、とても簡単に駆血帯を巻くことができ取り外しのも簡単で、コンパクトにまとめることが出来るため、医療従事者としては、非常に使いやすいです。
腕の肉をくい込まず、痛みが少ないというメリットもあります。

駆血帯買うなら通販がおすすめ

amazonは送料無料ですのでナース専門ショップでは送料がかかるので単品購入でしたら安くておすすめです。

ワンタッチの駆血帯の通販

ドイツ製のワンタッチ駆血帯がおすすめ!

これは、職場でも使っていて使いやすくゴムも丈夫で6年も使ってますがまだまだ使えます!色は、ピンクとグリーンですがドイツ製ですのでおしゃれな感じがします。ネットでの口コミもレビュー評価もよくておすすめの駆血帯です

柄ありのワンタッチ駆血帯もおすすめ!

ゴムの駆血帯では柄ありはないですが、ワンタッチは幅がありますので可愛い柄の駆血帯があります。こちらも人気のあるメーカーの駆血帯ですのでおすすめです。

ゴムの駆血帯の通販

ラテックスフリー駆血帯

患者さんの肌に安心なラテックスフリーの駆血帯ではこちらがおすすめです。amazon内での口コミ評判よいです。色はピンクと水色の2色あります。ゴムの駆血帯が好きって人はこれがおすすめです。

小児用!ラテックスフリー駆血帯

小児科で働く看護師であれば、ラテックスフリーでサイズも小さい小児用の駆血帯がおすすめです。

慣れれば駆血帯の使い方は簡単です

看護師であれば、駆血帯を使用して採血や注射します。私自身、注射や採血をする際にこの駆血は非常に大切であると思いますし、さらにその重要さや注意点を先輩から教わることも多かったです。

採血や注射を上手くなりたい、患者に痛い思いをさせたくないのであればしっかりその使い方を身につけましょう。
慣れれば、その使い方を意識せずともできるようになっていきます。そのため使い方を覚えてしまえばあとは回数をこなして慣れていくことがこの駆血帯の使い方をマスターするポイントです。

慣れないうちは駆血帯を締めすぎて患者から痛いと言われたり、先輩看護師に注射に時間がかかり駆血時間がかかりすぎていると注意されたこともあります。

ぎゅーっと締めすぎてしまいがちですが、静脈だけを締め付ける必要がありますので、動脈は締め付けてはいけないということを忘れてしまったこともあって、このあたりも注意が必要だと思いました。
また、患者さんの腕の太さなどにもよると思います。皮下脂肪が少なく、痩せ気味の患者さんの場合には、駆血帯が強く締まりすぎてしまい、動脈まで強く締まりすぎてしまうことがあります。
このため、力を入れすぎないと言うことが大切ですし、患者さんによってやり方を変える必要があると思います。