アドバンス助産師とは、一般財団法人日本助産評価機構が認定しているものです。
以下は認証マークです。

認定看護師や専門看護師など今後ますます看護師としてのスキルアップが求められるのはもちろんのこと資格も必要になってきています。
助産師も資格取得して経験を積むだけではなく助産師の専門職としての知識や技術を高めていきさらに個資格の更新を必要とするものがスタートしたのです。
2012年には「アドバンス助産師」の大枠を公表されていましたが、その後正式なものとして認証制度が「アドバンス助産師」始まったのです。

また初年度から、当初の予定の800人を大きく上回る5000人以上の申し込みがあり、2016年度の認証者数は、5440人誕生しました。昨年の5,562人と合わせると合計1万1,002人となりました。助産師として実際働いてる割合は32.4%で、就業している助産師の約3人に1人がこの「アドバンス助産師」だということです。

このアドバンス助産師の資格を取るには、「研修を受け十分な経験必要とされと知識はもちろん技術を習得されたいないと認証を受けることはできないものなのです。

この認証制度が始まった理由とは…..
1. 妊産褥婦や新生児に対して良質で安全な助産とケアを提供できることです。
2. この制度により、助産師が継続的に自己啓発を行い、専門的能力を高める機会になります。これにより助産師自身も、実践能力を自覚することで、より明確な目標をもつことにつながります。
3. 社会や組織が助産師の実践能力を客観視できることにあります。
つまり、妊産褥婦の方とその家族への上質なケアが保証されることになります。

「アドバンス助産師」とはCLoCMiP レベルⅢ認証制度に基づき、日本看護協会が開発した CLoCMiP を活用し助産実践能力を評価することで、CLoCMiPレベル3に達していることを客観的に認証するものです。5 年ごとの更新制で、助産師が継続的に自己啓発を行い、専門的能力を高めることにより、妊産褥婦・新生児に対し、安全で安心な助産ケアを提供できること、そして社会や組織が助産実践能力を客観視できることを目的とされ誕生した制度です。
本制度は、日本看護協会だけではなく、助産関連の5つ団体からなる「日本助産実践能力推進協議
会」(日本看護協会、日本助産師会、日本助産学会、全国助産師教育協議会、日本助産評
価機構)が共同して創設を進めてきた、全国共通の制度なのです。

CLoCMiPとは読みは”クロックミップ”で(Clinical Ladder of Competencies for MidwiferyPractice)の略で助産師のクリニカルラダーというものです。
地域や施設機能・特徴に関わらず、自律して助産実践ができる全国共通の助産師の評価
のためのツールです。
このクリニカルラダーは新人・Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳの 5 段階のレベルがあり、
今回の認証制度では、レベルⅢ(3)のレベルが認証されます。
このレベル3とは?
<レベルⅢ(3)の到達レベル>
1. 入院期間を通して、責任をもって妊産褥婦・新生児の助産ケアを実践できる
2. 助産外来において、個別性を考慮したケアを自律して提供できる
3. 助産外来において、指導的な役割を実践できる
4. 院内助産において、自律してケアを提供できる
5. ハイリスクへの移行を早期に発見し対処できる
申請には、分娩介助例数 100 件以上などの申請要件に加え、教育や管理がレベルⅢ相当であ
ることの施設内承認が必要です。認証申請に合格した助産師は「アドバンス助産師」として認証
されるのです。

新人・Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳの 5 段階のレベルとありこの制度では3のレベルですが、4のレベルというのはまた評価項目はもちろん違います。
「5年毎に更新」していけばいずれは「アドバンス助産師のレベル4」にいける認証されるというものではないのです。5年後に申請してもそのままレベル3と認証されアドバンス助産師の認証が得られるシステムなのです

レベル4の認証制度にも規定が以下が基準となっています。
1. 創造的な助産実践ができる
2. 助産外来において、指導的な役割と実践できる
3. 院内助産において、指導的な役割を実践できる
4. ローリスク/ハイリスク事例において、スタッフに対して教育的なかかわりができる

しかし、これ以上のことはわかりませんでした。
また、これ以上のレベル4を取得する意味が見えてこないため今後正式な認証制度や取得率も加え助産師の方は注意してみていく必要があるでしょう。

そうはいってもこの後は「アドバンス助産師」は今後さらに注目されいき実務にはもちろん転職にも役にたつものにますますなっていくでしょう。