潤滑剤とは?

摩擦をなくしスムーズにするものです。ゼリー状になっているものが多くたれずに使いやすいです。

kyーjely

キシロカインゼリーはキシロカインショックに注意

キシロカインゼリーをラリンゲルマスクや挿管チューブに塗ります。嚥下機能が障害されるおそれとアナフィラキシーショック(キシロカインショック)となるキシロカイン中毒のおそれがあるため見直しが行われてきています。すでに、キシロカインゼリーを潤滑剤の第一選択ではない病院も多くなってきています
しかし、麻酔が潤滑剤の成分にはいっていることのメリットである痛み軽減などのメリットがあります。使用用途に気をつけ適切な潤滑剤を選択することとアナフィラキシーショックに注意して使用する必要があります。

気管挿管チューブ挿入の使用される潤滑剤

気管挿管チューブ挿入の際は、現にグリセリン成分が主の「K-Yゼリー」でも代用できています。挿管にも問題なく使用できます。そもそも挿管時は、意識がないこともあり疼痛緩和のために、麻酔入りの潤滑剤で挿入する必要はないと麻酔科医が言っていました。
決して、KY(空気読めない)ゼリーではないのです。

尿バルーン挿入や内視鏡でも使用されています

また、尿バルーン挿入の際も尿バルーンキット内もグリセリンが主の潤滑剤がセットの中にも入っています。潤滑剤といえばキシロカインゼリーではなくなってきています。体温測定用のプローベ、尿バルーン、胃管の潤滑剤などはグリセリンでよいのです。
また、内視鏡などでは疼痛を訴える患者も多いため副作用に注意して使うことが望ましいです。

潤滑剤の種類は、大きくわけて3種類です↓

  1. 塩酸リドカイン配合の潤滑剤(キシロカインゼリー)
  2. グリセリンが主成分の潤滑剤
  3. 滅菌オリーブ油の潤滑剤

①塩酸リドカイン配合の潤滑剤(キシロカインゼリー)

主成分はキシロカイン(薬名:塩酸リドカイン)は局所麻酔や表面麻酔などでよく使われる麻酔薬です。
この麻酔薬入りがこの塩酸リドカイン配合の特徴です。

キシロカインゼリーの2つの特徴

  • 塗る部分には麻酔効果があり痛みを軽減します
  • 潤滑剤としてのはたらきがあり摩擦を軽減して擦れがあってもスムーズにします

キシロカインゼリー2% 150ml 「アストラゼネカ 」  1140円

こちらは先発薬のキシロカインゼリーです。
xyzeri

リドカイン塩酸塩ゼリー2%「日新」100ml 490円

こちらは後発薬のキシロカインゼリーです。

アネトカインゼリー2% 「日新(山形)」 150ml  735円

こちらは後発薬のキシロカインゼリーです。

エピネフリンE入り・Eなしキシロカインの違いとは?

②グリセリンが主成分の潤滑剤

KYゼリー 82g  約1134円「ジョンソン・アンド・ジョンソン」

グリセリンを主成優れた潤滑性と適度な粘度をもつ潤滑剤です。麻酔成分を含まずショック症状をおこす心配がありません。
無味無臭で刺激成分もなく完全無菌性なため医療用に最適ですし、夜のローションにと性交痛に悩んでいる女性にもおすすめでデリケートゾーンにも使えるためKYゼリーはたいへん人気なのです。
海外産ではありますがジョンソン・アンド・ジョンソンですので安心できるメーカーです。
amazonでも1000円〜程度と低価格で購入できます。
厚生労働省が認可していないようで薬価がなく調べきれませんでした。
ネットショップの相場は1100〜1300円ほどであるが、病院などでは仲介業者などを通してでも安く購入できます。よくキシロカインゼリーより安いといわれるが、ジェネリックのキシロカインゼリーであれば、価格は大差はないですね。

kyゼリーの成分

kyゼリーは主成分はグリセリンでキシロカインが入ってないのでキシロカイン中毒などの心配もなく、無理にキシロカインを使用する必要性がない場面ではkYゼリーを選択することが多いです。それだけキシロカインショックが怖いということでもありますが…。
そのため、麻酔科が挿管する際や、尿管などにこの潤滑剤を選択する医師や病院多くなってきています。

グリセリン、水、グルコノラクトン、塩化ヒドロキシド、グルコン酸クロルヘキシジン(持続性皮膚殺菌消毒剤)、メチルパラベン(防腐剤)、添加物(乳化剤)
※弱酸性・無色・無香性です。

コンファゼリー COMF エフスリィー 1袋 54円 5g×100包) 3700円

グリセリン「ケンエー」 500ml 640円

グリセリン「ヤクハン」 500ml 640円

・カテゼリー

バードフォリートレイなどのセットにも一緒にはいっているものです。
キシロカインは入っていません。
成分:精製水、ポリエチレンオキシド、増粘剤・保存剤・中和剤
株式会社メディコン

③滅菌オリーブ油の潤滑剤

オリブの油分はカテーテルを挿入しやすいことで潤滑剤としても使われることがあります。
その他、臍を洗うのに術前に使われることもあります。
油なため保湿効果がある肌の保護・保湿にも普段使いされる方もいます。

・オリブ油「ケンエー」100ml275円 500ml1375円
olive
http://www.kenei-pharm.com/medical/products/2930/

・オリブ油「タイセイ」 500ml 895円
・オリブ油「日医工」500ml 1055円

まとめ

→結局何がいい?ということでは、やはり使用用途に合わせて選択してください。

・医療用潤滑剤ゼリーの使い方と効果
・キシロカインゼリーとKYゼリーの違いと使いわけは?
・キシロカインゼリーとは?
・KYゼリーとは?
について詳しく書かれています。
⬇︎
キシロカインゼリーとKYゼリーの違いと使いわけは?