リリアバックとSBバックとは?
どちらも吸引閉鎖式ドレーンバッグです。
持続吸引器ともいいます。
作っている会社は違いますが同じ用途で使われます。
術後の排液管理のための陰圧をかけることによって持続に吸引できるドレーンバッグです。
ドレーンの先端を血が溜まりやすい体内部分に留置してゴム球を押してバッグを膨らませ陰圧をかけて排液をできるようにします。バッグにはメモリがあるため排液量の確認ができます。また、排液口がありバッグ内に排液が溜まったら排液の蓋を開けて簡単に排出することができます。
吸引閉鎖式ドレーンのため感染性の高い手術後に体内にドレーンを留置する場合に用いられます。
SBバッグセット内容
セット内容
容器(ボトル) 1本
ドレーンチューブ 1 本
Yコネクター 1 個
サクションアダプター 1 個
ドレーンチューブ➕針
リリアバッグセットの内容
容器(ボトル) 1本
ドレーンチューブ 1 本
Yコネクター 1 個
サクションアダプター 1 個
ドレーンチューブ➕針
観察ポイント
・吸引閉鎖式ドレーンのため、感染を防ぎやすい構造であり感染には十分をきををつけます。
・逆流防止弁により排液の逆流を防ぐことができる
・本体が透明にできているので、排液の状態を簡単に目視することができます。
・バックの種類や大きさは様々な種類がある
ドレーンの4つの目的
- 感染防止
- ドレーン挿入による苦痛の緩和
- 抜去防止、閉塞に注意と確実な固定
- ドレーン、バッグの留置の目的とその観察と処置
ドレーンの管理はこの4つが重要です。しっかり観察して異常があれば医師に報告します。
管理の方法
排液色
性状
匂い
量
排液方法
バッグ容量いっぱいの排液200ml溜まると、陰圧ではなくなるため排液が必要になる。構造上は340mlの容量がある。
抜去のタイミング
通常では、情報ドレーンであれば1~2日で抜去します。
バッグが陰圧になっているか?
排液を吸引する陰圧の強さは、ゴム球をどのくらいポンピングするか(吸引圧の強さ)を医師の指示に従う。
感染していないかどうか
感染確認は2つの方法があります。
ドレーン刺入部の感染と体内での感染の2つの感染になります。
感染確認方法
- 縫合不全
- 排液の色
- 排液の量
バッグの設置する場所(逆流しないように)
・ベッドサイドに設置する際は、創部より低い位置にドレーンバッグの吊紐で設置し逆流を防ぐ。
・排液したものが逆流しないように、排液ボトルは立てたままの状態で使用する
新たに吸引圧をかける場合
排液後の吸引再開同様
①集液ポートの板クランプを閉じ、排液ボトルの蓋を閉じられていることを確認する。
②吸引ボトルのゴム球をポンピングして、バルーンを膨張させる。
③板クランプを開くと吸引を再開される。
排液の方法
①板クランプで集液ポートを閉じる。
②排液口の蓋を開け、排液を排出する。
排液後の吸引再開
①集液ポートの板クランプを閉じたままで、排液ボトルの蓋を閉じる。
②吸引ボトルのゴム球をポンピング(押す)して、バルーンを膨張させる。
③板クランプを開くと吸引を再開される。