2017年で1998年の認定看護師制度の発足から20年目が経ち、認定看護管理者は3000人を超え、3328人となります。
地域包括ケアシステムの構築の実現に向け、自身が所属する施設だけでなく地域全体の医療・看護の質の向上に取り組むなど、認定看護管理者にはさらなる活躍が期待されています。
この認定看護管理者の魅力はやはりキャリアアップを目指していて看護部長や看護師長を目指している看護師であればとっておくのがベストな資格です。

認定看護師に取得にはお金がかかる?

せっかく、認定看護師の免許が欲しいという意欲があるのにお金が原因で取得をあきらめることになるのは、もったいないです。
現在、働いている病院でもお礼奉公として奨学金の貸し出しをおこなっている病院もありますので今後も今働いている病院で働くい意思があるのであれば利用をおすすめします。
しかし、いろいろな事情があると思うのでいろいろな奨学金を知っておいて損はないと思います。
奨学金
看護師に関するあらゆる支援を事業内容とする日本看護協会には看護師のキャリアアップを図るための奨学金制度があります。専門看護師や認定看護師を目指す看護師のために創設された奨学金と、これから看護師を目指す進学者に対して貸与される奨学金とに分かれています。より複雑化した医療現場に1人でも多くの高い専門性と技術を持った優秀な看護師を輩出するために使われています。

日本看護協会による奨学金制度?

看護師としてある程度の経験を積んだのち、より深く幅広い知識を得るため、そして自らのキャリアアップを図るために認定看護師や専門看護師を目指す看護師は多いでしょう。しかし、その資格取得には勉強する時間はもちろんのこと、多額の費用がかかります。

例えば、認定看護師の取得のためには授業時間数は810時間、学費は70万円ほどかかるのです。金銭的な理由で認定看護師や専門看護師への道を諦めている看護師に対し、日本看護協会ではいくつかの奨学金制度を設け、高みを目指す看護師の支援に当たっています。この支援活動は日本看護協会が掲げる自主規制、政策形成、社会貢献、広報開発、支援事業のうちの支援事業の1項目にあたり、優秀な看護実践を行う看護師を1人でも多く社会に輩出するための事業として継続されているものです。

日本看護協会が行う奨学金制度は2種類に分けることができます。
①すでに看護師の免許を有している者に貸与する奨学金
②これから看護師を目指そうとする者に対して貸与するものです。
前者には国際看護師協会東京大会記念奨学金、石橋美和子がん看護CNS奨学金、認定看護師教育課程奨学金、高橋美智大学院教育(看護管理)奨学金、

後者には看護師学校養成所2年課程(通信制)進学者に対する奨学金があります。

奨学金制度の概要

それではそれぞれの奨学金の概要を紹介しましょう。まず専門看護師、認定看護師を目指す看護師に対して貸与される奨学金について、

・国際看護師協会東京大会記念奨学金

貸与額は総額180万円以内
応募資格は保健師、助産師又は看護師の免許を有し、規定の大学院における保健看護に関する課程に在学すること、または同程度の教育機能を有する教育課程に在学すること。さらに他の奨学金を利用していないことが挙げられます。

・石橋美和子がん看護CNS奨学金

貸与額は総額180万円以内
この奨学金はより優れたがん看護専門看護師を輩出することを目的に創設されました。応募資格には看護師の免許を有し、規定のがん看護専門看護師教育課程を開設している大学に在籍すること、また臨床、あるいは地域看護分野に4年以上の実務経験があり、医療分野の現場に2年以上就労する意思があること。さらにほかの奨学金を利用していないことなどが挙げられます。

・認定看護師教育課程奨学金

貸与額は総額120万円以内
看護師の免許を有し、認定看護師教育課程に在籍していること、さらに過程終了後、保健医療分野の現場に2年以上就労する意思があること。他の奨学金を利用していないことが条件です。

・高橋美智大学院教育(看護管理)奨学金

大学院で看護管理を学ぶ学生の支援のために創設された奨学金です。この奨学金は給付型のため、返済の必要はありません。

給付額は60万円。看護師の免許を有しており、看護系大学大学院において看護管理を専攻していること。さらに修了後、看護管理に関する実践に貢献できること、などとなっています。
看護師免許取得を目指す進学者に対する奨学金は貸与額が36万円または48万円。日本看護協会の会員であり、看護師学校養成所2年課程に在籍していることが応募資格となります。

日本看護協会による奨学金制度

看護師を目指す人、看護師としてのキャリアアップを図る人にとって、日本看護協会による奨学金制度を利用するのも一つの手段でしょう。

貸与額:総額120万円以内

申込期間:(2016年の場合)
第1回:2016年4月1日(金曜日)~25日(月曜日)
第2回:2016年8月1日(月曜日)~31日(水曜日)

応募資格:次の全ての要件を満たしていることが必要です。
保健師助産師看護師法による保健師・助産師または看護師の免許を有すること
認定看護師教育課程に在籍していること(受講許可も含む)
認定看護師教育課程修了後、保健医療分野の現場に2年以上就業する意思があること
他の奨学金を利用していないこと
※日本国籍がない場合、在留資格が「法定特別永住者」「永住者」「日本人の配偶者等」「永住者の配偶者等」「定住者」のいずれかであること
貸与期間

認定看護師教育課程の正規最短修業期間を限度とします。

応募方法
下記の募集要項をご覧の上、提出必要書類一式をそろえ、奨学金事務局(認定看護師教育課程奨学金担当)まで直接郵送ください。ダウンロードできない方は、下記奨学金事務局までお申し出ください。

<注意事項>
提出書類はボールペン、万年筆、油性のペンのいずれかで記入してください。
(フリクションボールペン、鉛筆などの消える可能性のあるものは不可)

※提出必要書類の様式S-1-C~S-2は直接PCで入力いただくことも可能です。
なお、印鑑については、プリントアウトしたものに押印してください。

募集要項[PDF719KB]PDFリンク
提出必要書類のダウンロード
奨学金の貸与決定

奨学生は、厳正なる審査の上、決定します。採否結果は決定通知書で連絡いたします。

第1回:5月下旬
第2回:9月下旬
奨学金の返還

認定看護師教育課程を修了した翌月から起算して3カ月後から一括または割賦により全額を返還します。
返還期間は24カ月以内です。

日本看護協会HPより参考にさせていただきました。