採血が上手い看護師がいれば、採血が下手な看護師もいます。
また、新人看護師や復職を考えている看護師が苦手意識を抱きやすいものです。
採血をただ血管に針を刺すという行為ですが、やり方にいくつかのコツが必要です。
やはり、慣れが必要であり力量の差が出やすい看護師技術の一つでもあります。
ここでは採血のコツについてまとめました。

採血の上手い看護師の4つ特徴

緊張を和らげている
短時間で正確
世間話してたら採血が終わる
1回1回の採血を大事にしている

採血が上手くいくためのコツ

・事前の準備をしっかりする
注射の必要物品を準備することと患者さんの血管がみえやすくするために姿勢を調整することも必要です。
・血管の走行を理解する
採血しやすい血管がみつける。
・ゆっくり進入せず、血管に刺すときは迷わない
(たまに、自分もやられてるからわかるのだが地味に血管をジクジクとせめるタイプのやつで患者はぴりぴり痛いです。上手い人は迷いがないし、刺す血管はわかっているからさっとさせる。)
・刺すまでは、急いで採血の準備しますが刺す瞬間は一呼吸おいてから慎重に刺す。
・患者さんにいつも採血や点滴をする位置を最初に聞く
血管がみえにくい患者さんの場合、「普段はどこで採血していますか?」と聞いてみることで探す時間も減ります。

採血しやすい血管を見つけやすくする方法

採血が上手い看護師でも採血が難しい患者さんには慎重に血管を探し、できるだけ刺しやすい血管を選びを慎重にしています。
できれば1cm以上まっすぐな血管でできるだけ太い血管を探しているのです。
【1】心臓よりも低くする
手の血管をみせてもらうときは、心臓より低い位置で伸ばしてもらうようにします。なかなか、うっ血しない怒張しない場合は
・寝てる場合は腕をベッドの脇にだら〜んと下げてもらう
・座っている場合でも一度、手をだら〜んと下げてもらう
するとうっ血しやすくなります。
【2】強く駆血しすぎない
駆血をあまりに強くしてしまうと、動脈まで圧迫してしまい、静脈が膨らまなくなってしまいます。
【3】手を握ったり開いたりしてもらう
手を握ったままより、患者に、手を握ったり開いたり(クレンチング)してもらうことの方がより静脈を怒張させることができます。
【4】血管の中枢側から末梢側へ腕をこする
血管の中枢側から末梢側へ腕を数回こすると静脈を浮きださせることができます。
【5】血管を指でたたいてみる
血管を怒張させ、見えやすくすることを目的で血管を2本の指で優しくパンパンはたいてみることがよく行われます。時と場合により強めにやるひともいますが優しくやるようにしてください。明らかなエビデンス(根拠)が実際にそれを行うことで、血管が見えやすくなることがあります。
【6】血管(腕)を温めてみる
温かいタオルで患者の腕を温めることによって表在静脈に一時的に血流の増加を認めるため、血管が浮き出てきます。しかし、設備などに備わっていないと難しいです。献血では渡されたことがありますが実際の経験はありません。
【7】アルコール綿で何度もこする
血管の中枢側から末梢側へこする。逆にしてしまうと、血液が逃げてしまいます。アルコール綿は局所の消毒のために使いますが、アルコール綿で刺激することで血管が出てきます。

採血が痛くなくする方法

採血・注射が上手い看護師の特徴の1つでもあるのが痛くないことです。

注射が痛いのは、消毒時のアルコールが針と一緒にはいってそれが痛いので、消毒したらなるべく乾燥させてから刺す。
実際やると、患者さんから「あれ、痛くない!」と言われることが多いです。
1人言われなくても、何人かに言われます。
私の場合はほとんど言われます。
しかし、注射の場合は血管にはいるときにしみる薬剤などもあります。
注射を得意とすると、新人でまだまだ未熟でも少し自信が持てて、注射の処置が楽しくなったりします。
先輩より、痛くなそうにしてる患者や注射業務を早く確実にできることはいつもガミガミうるさい先輩にたいして「私の方が注射は上手い」とか思えていいですよ。なんて….実体験です。(笑)

筋肉注射や皮下注射のコツ・痛くない方法

①筋肉注射や皮下注射のような指でつまむときは痛いくらいつまみます。
②筋肉注射や皮下注射は勢いよく刺す。といったら語弊がありそうだが注射する速度はできるだけ早くもポイントです。
③針はゆっくり抜くよりはスッと早めに抜いたほうが痛くないです。
④筋肉注射は近年ではほとんど揉まないのですが、筋注の際に薬剤が入る時にいたむことがあるので「もんでくれないですか?」などと患者さんからいわれることがあります。その時は「この注射はもむないほうがいい注射なのですが、痛いと思うので少し押さえますね」などといいぐっーと注射した部位をおさえます。お腹痛いときとかお腹に手をあてますよね?あれと同じで痛いところ触れると痛みが和らぎます。

痛いのって、やられてみてわかることですが、針をいれるときが一番いたくて、針を抜くときは痛いけど最初に針を入れた時のほうが何倍か痛いから抜く時の痛みってあまり印象に残らないんです。

→上手い人でもコツを教えてくれない人っているんですよね。
患者から好評の看護師とかで…コツが聞きたいのになんか言葉を濁されるというか….
でも上手い人を観察してみて、わかりますが意識せずにやってるのかわかりませんがこの痛くないコツってやつをやってます。

採血が上手くなるには慣れが必要?

手技というより、イチローみたいな今までの成功パターンでやれみたいな感じ。
「やっぱり、慣れが必要だよー」
といってました。
最初は「そんなことない、上手い人は上手いんだ」と私は思いましたが、だんだんやるとコツはつかめてくるので本当に「慣れ」ってやつかと思いました。
あと、上手い人って「私、そんなに上手くないんだけど」っていって教えてくれる先輩はとても良い先輩です。いろいろなことをその人から学んでいくといいと思います。

新人看護師が採血を上手くなるためにしたこと

それは採血が上手い看護師の先輩からアドバイスをもらうことです。
私が新人のころ、お恥ずかしい話ですが「せいちゅう、せいちゅう」とよく聞くもんだからよく見えるのがせいちゅうで他の静脈のことなんて気にもしていなかったです。

正中見て良い血管なかったら、
反対のせいちゅうみて
橈側みて
手背みて
上腕みて
足みて
という流れでやっていました。

その上、私の最初の所属先は手術室だったため注射なんてあまり経験できなかったです。だいたいは、麻酔医科の先生がとるのが普通でした。
やるとしたら、外来手術の局麻の手術や救急外来や外来の助っ人の時くらいでした。
なので、あまり上達もせず2年くらい経ってしまいました。

で、次の就職先が外来兼救急外来兼手術室でした。
そこでは、当然のごとく採血やルート確保を確実に素早くすることが求められました。

最初は失敗も多く、一緒に働くスタッフや先輩、患者には迷惑かけてしまいました。なので、先輩にコツをよく聞きました。
私が採血しているところを見てもらってどこがおかしいかな先輩からアドバイスしてもらいました。
自分でもきづけない変な採血のくせがあったりします。
客観的な視点でみてもらことは大切なことです。

新人看護師が採血を上手くできない理由

・針を刺すまでに時間がかかっている(患者さんの恐怖心が強くなることも多いのでなるべく素早く行う)
・血管の走行に対して針がまっすぐに刺していない…
・焦っても仕方がないから、落ち着いて採血した方が焦って採血するより上手くいくことが多い…などなど

採血の上手い先輩ナースからいろいろ聞いて自分で下手だなと思う人がアドバイスしてきても完全スルーしてました。笑。
教えてくれたのが以上でした。
ご参考いただければ幸いです。

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