臓器・検体
病理検査の組織固定用の容器は口が大きく十分な大きさで蓋が確実にしまるものがよいです。
*容器自体は滅菌されていなくても構わないです。
術後、術者がピン固定を行うかもしくは早急に検査にだす場合もあります。
タッパーの入れ物に代用していれておくことも多いです。
その中にゴムマットいれてピンで固定してホルマリンに浸します。
*組織片の10倍量以上の20%ホルマリンに入れます。
組織は摘出すると細胞の自己誘拐が始まります。ホルマリンは細胞の自己融解を止めて、病理診断ができるように固定します
リンパ節
リンパ節郭清では、さまざまな部位のリンパ節が摘出されます。
器械出し看護師は、リンパ節の名称と保管方法を術者に確認して外回り看護師に渡します。外回り看護師は復唱して受け取ります。
臓器
臓器が摘出されたら、器械出し看護師と、外回り看護師は標本名、個数、保存方法をともに確認し、記録に残します。
臓器は乾燥しないように清潔に保管し、紛失や挫滅しないように丁寧に取り扱います。
摘出された臓器は、手術を行った内容としてインフォームドコンセントに使用します。また、術中の診断だけでなく、術後の治療方針に影響を及ぼす重要な診断材料となります。
*臓器が摘出されるときまでは、膿盆に生食に浸したガーゼをいれて準備しておく。また、病院によっては蒸留水だったりします。
ホルマリン液の取り扱い
ホルマリン使用時は、マスク、ゴーグル、手袋を装着してできるだけ換気のよい場所で取り扱い、曝露をさけます。
ホルマリン液は、眼や呼吸器系粘膜に対して刺激性があり、健康、環境毒性のある物質です。吸入や接触で結膜炎、鼻咽頭炎、皮膚炎を起こすことがあるので、皮膚や粘膜に付着しないようにします。
*ホルマリン液はどのくらい使用したかを記録に残す病院もあります