血液中の血しょう成分(水分)が血管やリンパ管の外に染み出し、皮膚の下に溜まった状態のことをいいます。
血液は心臓から送られて、全身に酸素や栄養分を運びます。そのときに酸素や栄養分を送るのが、血液中の血しょうという成分です。血しょうは普通、体の組織に酸素や栄養分を運んだあと血液中に戻るのですが、血液中に戻らずに皮膚の下に溜まってしまうのが、むくみです。
特に足は、体の中では心臓から一番遠く、重力もかかるので、血液が心臓に戻りにくいので、むくみやすくなってしまいます。
足3

足のむくみの原因

姿勢:長時間の立ち仕事やデスクワークなど
②生活環境:運動不足睡眠不足、エアコンなどによる冷え、ストレス
足や体を締め付ける下着や靴
③疾患:肝臓腎臓心臓の疾患下肢静脈瘤など
足は心臓から遠いため、足に行った血液はふくらはぎの筋肉がポンプのような役割を担うことで、足に溜まった血液を重力に逆らって心臓に戻そうとします。足の筋力が疲労することや筋力が低下することで、ふくらはぎの筋肉がポンプの役割を果たさなくなり、血流が悪くなることが原因で起こります。
一晩寝ると戻るようなむくみは問題ありませんが、何日も続いて、むくみが引かない、徐々にむくみがひどくなる状態であれば、何かの疾患が原因の場合もあります。①②の問題を解消するための工夫をしても改善がない場合、一度受診をお勧めします

足のむくみの予防・対策

足1

マッサージ:足先から心臓に向けて、ゆっくりとなでるようにして、リンパ液の流れを
改善するようにします。力を加える必要はありません。
適度な運動:ふくらはぎを動かす運動が効果的です。
ウオーキング、散歩、階段の昇降、足先を動かすなど
デスクワークなど長時間同じ姿勢でいる場合は、ストレッチなども効果的です。