肺炎(はいえん):細菌の感染によって肺に炎症が起き、せき、発熱、悪寒、胸痛、喀痰、呼吸困難などを生じる病気。高齢者は免疫力が弱いので重症化、死亡の原因になることも多い。
バイオプシー:生検のことで、体の組織や臓器の一部を採取して検査する。
徘徊(はいかい):認知症の患者がはっきりとした目的がなく、あてもなく歩き回ること。
敗血症(はいけつしょう):炎症原因である細菌が、持続的にまたは間欠的に血液中に入って重篤な全身症状を起こす状態。
バイタルサイン:生命の徴候。体温や呼吸、血圧、脈拍がこれに相当する。
ハイドロ:複合語の形で用い、水や水素に関することを表す。
ハイパーテンション:英語で高血圧のこと。極度の緊張状態を指す場合もある。
廃用性症候群(はいようせいしょうこうぐん):寝たきりなどで、体を動かさない生活が長く続くと、筋肉が萎縮し関節が硬く固まってしまったり臓器の働きが低下してしまうこと。
パーキンソン病:神経伝達物質の一つであるドーパミンが減少する事で起こると考えられている疾病。手足のふるえ(振戦)、手足のこわばり(固縮)、動作が緩慢(寡動、無動)、転びやすくなる(姿勢反射障害)といった症状があらわれるのが特徴。
麦粒腫(ばくりゅうしゅ):まぶたにあるマイボーム腺やまつ毛の根もとの脂腺の急性化膿性炎症。俗にいう「ものもらい」のこと。
バッカル錠:臼歯と頬の粘膜の間に含ませて唾液でゆっくり溶かして口腔の粘膜から吸収させる薬。
抜管(ばっかん):体内に挿入された管を抜くこと。
バッキング:呼吸器装着中、咳嗽により不調和を起こしている状態のこと。
白血球(はっけっきゅう):骨髄の中にある造血組織から作られる骨髄性の細胞のこと。血液1ml中に6,000~8,000程度存在する。
抜糸(ばっし):縫合した糸を抜き取ること。
パルスオキシメーター:脈拍数と酸素飽和度(SpO2)を簡易的に測定できる医療装置で、指や耳に挟んで使用する。

ビーエスチェック:血糖値測定のことで、血液中の血糖値を調べること。
ビーエムアイ(BMI):<体重(kg)÷身長(m)2>の計算式で肥満度をはかる国際指標のこと。
ビーエルエス(BLS):一次救命処置。具体的には気道確保・人工呼吸・心臓マッサージなど特に資格を持たない普通の人ができる救急蘇生法のこと。
ピークフロー:最大呼気流量のことで、息を目いっぱい吐きだしたときの強さをいい、気管支疾患の患者には重要な指標となる。
ピーシーアイ(PCI):経皮的経管冠動脈形成術のこと。
ビージーエー(PGA):血液ガス分析のことで、肺の機能をチェックできる。
ピーティーシーエー(PTCA)経皮的冠動脈形成術のこと。ピーシーアイ(PCI)とも呼ばれる。
ヒートショック:急激な寒暖の差によって、脈拍や血圧が乱高下を起こすなどの身体に及ぼす影響のこと。心筋梗塞や脳卒中を誘発することもある。
ビーピー(BP):血圧のこと。
ヒーラ細胞:子宮頸部のがん組織分離・培養された細胞のこと。
ヒーラー:治療者。治療薬。
ヒーリング :癒しのことで、心身に働きかけて治癒・回復させること。
ピオ:緑膿菌のことで、病原性は弱いものの水分が少しでもあると繁殖し日和見感染を起こす。
ビオー呼吸:異常呼吸のひとつで、短い呼吸の間に突然長い停止期のある呼吸の型。
皮下注射(ひかちゅうしゃ):注射器で皮下組織内に薬液を注入すること。皮下組織は血管が少ないため、吸収速度が遅く効果が持続する。
皮下埋め込み式リザーバ:皮下に埋め込まれたポート。静脈や動脈に挿入した留置カテーテルの先に接続された器具。
粃糠疹(ひこうしん):皮膚の表層の角質が増殖して糠のようにはがれてしまう皮膚病変で、アトピー性皮膚炎などでみられる。
ヒストリー:現病歴、既往歴のこと。
ヒトゲノム:人の細胞の核にあるDNAの基本セットのこと。
被爆(ひばく):人が放射線を受けること。
氷嚢(ひょうのう):氷と水を入れて患部を冷やす袋のこと。
糜爛(びらん):壊死に基づく組織の欠損のこと。
ピリミジン:刺激臭をもつ含窒素化合物のこと。
ビリルビン:胆汁の中に含まれる色素のことで、腸内細菌により無色にされ、ウロビリノーゲンに還元されて糞便中に排泄される。
ピル:経口避妊薬のこと。
ピルビン酸:有機酸のひとつで、焦性ブドウ酸のこと。生体内でブドウ糖が分解されることによって生じる中間物質。
披裂(ひれつ):組織や骨の欠損のこと。
頻尿症(ひんにょうしょう):尿の回数が多い症状。要因として、膀胱や前立腺など泌尿器系の疾患や、精神的ストレスがある。
ピンホール:瞳孔が針でついた小さい穴のように縮瞳した状態。

ファーストエイド:応急手当のことで、現場に居合わせた人による発生現場での救命処置。
ファーストエイドキット:救急箱のこと。
ファーラー位:半座位のことで、仰向けで上半身を45~60度程度起こした姿勢のこと。
ファイティング:人工呼吸と自発呼吸が合わずに不調和を起こしている状態のこと。
ファイバースコープ:内視鏡のことで、柔軟性のあるグラスファイバーの先端に取り付けたカメラで体内を直接観察する。
ファロー:先天性心疾患で、肺動脈狭窄、寝室中隔欠損、大動脈右方転位、右心室肥大の4つが合併している状態のこと。
フィーバー:熱、熱病のこと。
フィールチェア:車いすのこと。
ブイエフ(Vf):心室細動。心臓の心室が細かく不規則な痙攣を繰り返すことにより全身に血液をおくることができない状態。
フィジカルアセスメント:看護師が患者におこなう身体検査のこと。
フィステル:婁孔のことで、炎症などが原因でできた穴をさす。
フィブリノーゲン:血液を凝固させるのに欠かせないたんぱく質。
ブイライン:静脈からとるラインのこと。
フィラリア:蚊が媒介する糸状虫のこと。
風疹(ふうしん):風疹ウイルスによる発疹性の急性伝染病のこと。
ブースター :追加免疫のこと。
フェニールケトン尿症:常染色体劣性遺伝疾患で、血中フェニールアラニン濃度が上昇して脳の発達が障害される。
フェニルアラニン:たんぱく中の一般的なアミノ酸のひとつ。
フェレーシス:血液を一旦取り出して、血球や血小板などの成分を分離するなどした上で再び体内に戻すこと。
フォーリーカテーテル:尿道留置カテーテル。
不穏(ふおん):患者が落ち着かなくなり、暴れたりすること。
不感蒸泄(ふかんじょうせつ):発汗を含まない皮膚や肺からの水分蒸発のこと。
プシコ:精神科。
浮腫(ふしゅ):皮下組織などに水分が貯留した状態で、むくみのこと。
プステル:膿疱。皮膚にできた水疱の中に膿がたまったもの。
不定愁訴(ふていしゅうそ):自律神経失調症と同義。
ブラ:肺膿疱。肺内に形成される風船状の空間のこと。
プライマリケア:一次医療、初期治療のこと。
プライマリナーシング:一人の患者に対して一人の看護師が看護ケアを受け持つ看護形式のこと。
プライマリナース:担当看護師のこと。
フラクチャー:骨折。
プラシーボ:偽薬のこと。
プラス:陽性、陽性反応のこと。
プラスマ:血漿のことで、血液に含まれる液体成分のひとつ。
プラスミド:核外遺伝子。
プランスランギブス:ギブス用の包帯のことで、お湯に浸すと使用できる。
フラッシュ:点滴ルートの側管から直接薬剤を静脈注射すること。
フラット:心電図モニターの心拍数や呼吸数がゼロになること。
ブラッドサンプル:血液検体のこと。
ブラディ:徐脈。不整脈のひとつで脈拍が少なくなる状態のこと。
フリッカー:ちらつき。
プリミパラ:はじめて出産する女性、初産婦。
プリン体:たんぱく質のもととなる物質。
フルコース:急変時に延命行為を全て実施すること。
プルス:脈拍、脈。
フルンケル:せつ。毛包の中に発症する痛みを伴う皮膚感染症のこと。
ブレード:咽頭鏡。気管内送管に使用する。
プレート:血小板。
プレホスピタルケア:救急現場で、あるいは搬送途中におこなう応急手当のこと。
プレメディケーション:手術などの前に投薬をおこなうこと。
プローン:うつぶせ、腹臥位。
プロジェリア:早期老化症のこと。
ブロック:心臓の刺激伝達系の途中になんらかの障害が生じて、刺激がうまく伝わらなくなること。
プロテイン:たんぱく質。
プンク:穿刺、臓器や骨髄に針を刺すこと。
吻合(ふんごう):血管や管状構造の臓器や神経がそれぞれ互いに交通した状態のこと。または手術などによって管腔臓器の二つの部分をつなぎ合わせること。
粉瘤(ふんりゅう):皮膚に隣接した皮下組織に老廃物がたまって徐々に大きくなってくる半球状に盛り上がった瘤のこと。

ペーシング波形: ペースメーカーの心電図波形
ヘアルート:毛根。皮膚の内部にあり毛包に包まれている部分。
ペアレンティング:親が親として成長するための過程のこと。親業訓練。
ペアン:動脈止血鉗子。ペアン鉗子。
ペイン:痛み。
ベジタブル:植物状態のこと。
ペーシェント:患者。病人。
ペスト:主にノミが媒介して感染する悪性の伝染病。
ペースメーカー:脈拍調整器のことで、心臓に電気刺激を与えて脈拍を促す装置である。
ベースン:洗面器。
ベーチェット症候群:全身性の炎症性疾患で、視覚障害や全身障害に至る難病である。
ベータトロン:超高圧放射線療法に使用する装置。
ペッサリー:女性用の避妊具のこと。
ベーチェット症候群:全身性の炎症性疾患で、視覚障害や全身障害に至る難病である。
ヘッドナース:看護師長。
ベッドレスト:床上安静、ベッドの上で安静に過ごすこと。
ペグ:PEG(経皮内視鏡的胃瘻造設術)のこと。
ヘパセイ:ヘパリン加生理食塩水
ヘパタイティス:肝炎のことで、肝臓の炎症によって発熱や黄疸、全身倦怠感などの症状が出る疾患の総称。
ヘパティックコーマ:肝性昏睡のこと。
ヘパリン:血液凝固阻止物質。プロトロンビンが変化してトロンビンになるのを阻止するのです。それを生かして静脈留置針を入れてる患者に「ヘパリン」を注入する。これを「ヘパロック」という
ヘパロック:点滴を中断する際に抗凝固剤のヘパリンをチューブ内に満たしておき、凝固するのを防ぐこと
ヘマトリット:血液の全体積に対する赤血球の占める割合のこと。
ヘモ:痔核、いわゆるいぼ痔。
ヘモグロビン:血色素のことで、赤血球中に含まれるヘムたんぱく質をさす。
ヘモフィリア:血友病のことで、血液凝固因子の不足により血液の凝固異常がおこる疾患。
ベリーベリー:脚気。
ヘルスホリック:健康のことについて過度に気にかけること。
ヘルツ:心臓
ペルテス病:若年性変形性骨軟骨炎。
ヘルニア:臓器または組織の全体あるいは一部が正常な位置から逸脱し突出した状態のこと。
ヘルバンギーナ:コクサッキーウイルスによって起こる夏風邪のこと。
ヘルペス:発疹。ヘルペスウイルスによる感染症のこと。
娩出(べんしゅつ):胎児を生み出すこと。
胼胝(べんち):たこ。皮膚の角質層が披厚した状態のこと。
ベンチレーター:人工呼吸器のこと。
ヘンレ系蹄(へんれけいてい):尿細管の一部で、近位尿細管と遠位尿細管の間の部分をさす。

包交(ほうこう):包帯交換のこと。
房室ブロック:心房と心室間の興奮伝導障害のこと。
放射線療法(ほうしゃせんりょうほう):X線、γ線、電子線などの放射線を使って、がんの治療をする方法のこと。
萌出遅延(ほうしゅつちえん):歯のはえる時期が遅れること。
疱疹(ほうしん):小水疱などが群がっている状態。ヘルペスのこと。
膨瘤(ぼうりゅう):皮膚や粘膜などが局部的にふくらんでいる状態のこと。
ホームドクター:かかりつけの医者、家庭医のこと。
ボーラス:急速静注。短時間で薬を投与することで、ワンショットともいう。
ポケット:嚢(のう)のこと。
拇指(ぼし):足の第一指。
ホジキン病:悪性リンパ腫のひとつ。
ポジトロン断層撮影:陽電子放射断層撮影のこと。
ホスピス:末期患者のケアをおこなうための専門施設のこと。
発赤(ほっせき):皮膚や粘膜などが毛細血管の拡張により、一時的に赤色を帯びてみえる症状のこと。
ポッド:術後の経過日数のこと。
ボディマスインデックス:BMIと言われ、肥満を判定する体格指数のこと。
ボディメカニクス:身体の骨格や筋、内蔵などなどの各系統間の力学的相互関係。
補綴(ほてつ):歯の欠損を金属冠や義歯等で補い、機能を回復すること。
ボトル:点滴薬容器。
ボトル・フィーディング:人工栄養のことで、母乳の代わりに与えて乳児を育てること。
ホメオタシス:恒常性を保つこと。
ポリープ:主に粘膜部分に生じる茎をもった異常のことで、炎症性のものや腫瘍性のものなど原因はさまざま。
ポリオ:急性灰白髄炎で、ポリオウイルスによる感染症のこと。
ポリクリ:臨床実習(ポリクリニックの略)
ホリスティック医学:全人的医療、包括的医療のこと。
ポリファーマシー:多薬療法のことで、多くの薬剤を内服する。
ポリペク:内視鏡を使って高周波電流で焼き切るポリープ切除術のこと。
ホルター:長時間の記録が可能な心電図のこと。
ホルマリン:ホルムアルデヒドが約40%含まれる水溶液のこと。