【花粉症と鼻炎の違い】

花粉症と鼻炎は似たような症状のため同じ病気だと思い込んでしまいがちです。しかし、正確に分類すると鼻炎は「通年性アレルギー性鼻炎」、花粉症は「季節性アレルギー性鼻炎」という違いがあります。原因も異なり、鼻炎はダニやホコリ、カビなどアレルギー物質が鼻から体内に侵入し、体がアレルギー反応を起こします。一方、花粉症はアレルギー性鼻炎とは異なり、特定の花粉が起こすアレルギー反応で、春や秋など、特定の季節に症状が現れる特徴を持っていいます。スギやヒノキの花粉その代表例です。

【花粉症と鼻炎の薬の違い】

花粉症と鼻炎は原因は異なりますが、症状はくしゃみや鼻水、鼻づまりなど症状はぼぼ同じため、どちらも抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬、ステロイド点鼻薬といった薬を使用して治療します。異なるのは使用する薬の期間で、通年性のアレルギーは1年中症状が続くため、薬を服用し続けることになりますが、花粉症は花粉が飛散する時期のみ服用します。

【花粉症と鼻炎が発症する年齢や性別の違い】

花粉症と鼻炎には発症する年齢や性別に異なる傾向があります。鼻炎は主に男性や子供に多く見受けられるのに対し、花粉症の発症は20代から30代の女性が最も多くなる傾向があります。しかしながら、子どもでも花粉症になることがあり、それぞれの体質によって一概には言えませんが、年齢や性別の発症率を知っておけば、原因の判別がしやすくなる場合があります。
なお、内科やアレルギー科、耳鼻咽喉科ではアレルギー検査を受けられるので、一度受けてみることをおすすめします。

鼻炎と花粉症の違い看護師である私の体験談

もともと春の時期にスギの花粉症の症状がありその時期には抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬、ステロイド点鼻薬などを服用していましたが、花粉の時期が終わっても鼻水が止まらないことが続いていました。気になって耳鼻咽喉科を受診すると、ダニやホコリによるハウスダストにもアレルギー反応が出ていたようです。そのため、当初は通年抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬を服用していました。特にステロイド点鼻薬は1日1回、毎日使用することでとても効き目がよく、花粉症の時期などはマスクをしなくてもいられるほどでしたが、通年で使用しなければいけないとなると通院も大変でしたし、医療費もばかになりません。かといって、薬をやめてしばらくすると症状が出始めてしまします。そこで、思い切って家の部屋の模様替えもかねて、大掃除を行いました。ソファやベッドのマットレスも買い替え、カーペットやカーテンは専門の業者にクリーニングを依頼しました。すると花粉症の時期は今までと同じように抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬、ステロイド点鼻薬に頼ることになりますがそれ以外の時期では随分と症状が軽くなったのを実感しています。いまだに自分の家以外の屋内に入ると鼻水が止まらなくなることはありますが、1年を通して鼻水やくしゃみに悩まされていたことを考えると現在は格段に楽になっています。