採血の部位は?
①尺側皮静脈
まっすぐな走行の血管が多く刺しやすい
②橈側皮静脈
外側なので固定しにくいがまっすぐな血管が多い
③肘正中皮静脈
ここが一番よく採血しやすい。血管が太く固定しやすく採取しやすい
④正中皮静脈
⑤橈側皮静脈
採血針の固定がしにくいため採血しずらい
⑥尺側皮静脈
ここは個人差が大きく蛇行している患者も多いがまっすぐであれば、固定もしやすく採血しやすい
*一番は、良い血管(弾力があって、太く、まっすぐな走行)であることだが、腕の静脈の把握と固定のしやすさも頭にいれておこう
良い血管の見つけ方
良い血管
①弾力のある血管
②注射針より太い血管
③針の挿入部が十分なくらい走行がまっすぐな血管
④血管があまり見えなくても、触れてみて十分な太さ、弾力がある血管
*見えていないと自信がなくなる方もいますが、こういう血管はしっかりした血管なので一発で入らなくても針先を動かしてさぐれば血管にはいることがよくあります
*ポイントは見えている血管より少し深いところにあるので、見える血管と同じように刺しては上手くいきません。角度と針をすすめる距離の調整が必要です。
*この血管は先輩看護師がここに良い血管あるよと教えてくれるのによくわからない血管があるというのはこの血管です。
⑤血液が合流し血管が交差しているところ
血管がしっかりしていて、太めの血管が多いのでまっすぐな走行であればここがおすすめ
採血が難しい血管別の採血のコツ
採血や血管注射にふさわしくない血管というのがありますね。
できれば、その血管は避けたいけれどもなんとかみえる血管がそこしかない!
という場合はその見えにくい血管でやるしかありません。
ここではその失敗しやすく難しい血管にどうしても刺さないといけないという場合に参考にしてほしいコツをまとめました。
弾力がない血管
弾力ない場合、弾力があまりない場合は
- 表皮の奥の方にある血管
- 細く弾力がない血管
- 採血・注射を長年にわたりやってきたため硬くなってしまった血管
コツは、弾力がないということはあまり血管が元気でないことが多いため、ゆっくりと針先を進めることです。それは、通常は血管に入った感じはわかると思いますが弾力がない場合はその血管に入った感触がわからないことが多いためです。
血管の一部が硬くなっている血管
最近採血した部分の血管が硬くなっていることがあります。
そこは、前回漏れた可能性もあり血管があまりよくないのでやめたほうがいいかもしれません。
コツはできるだけその部分は避けます。ない場合は一部が硬くなっている血管の近くで刺入部位をかえて刺してみるとよいです。
細い血管
見た目で細いという血管の場合は表皮近くにあることが多いです。
細い場合は奥の方にあったとしても血管があるとわからない場合がおおいからです。
コツは、できるだけ細い針22Gなどで表面に近いため角度はあまりつけずに刺入することです。細い血管も針が血管に入った感触がないこともあるのでしっかり逆血を確認しましょう。
蛇行している血管
針が十分に進み入る血管であれば一部蛇行していても問題ないです。
しかし、針挿入の余裕がない場合は血管があるところから1、2cm離れたところから針を刺入し血管に刺入します。