蜂窩織炎とは?

蜂窩織炎/
蜂巣炎は蜂?
蜂窩織炎とは感染症の病気です。
「ほうかしけん?ほうしかしきえん?って何?」
「蜂にさされるとなる病気?」
なんて思ってしまうほど看護師の私でも不思議な名前の病名です。

ですが、この病気よくなってしまうもので外来でくる患者さんも多くこの診断名を言われ髪にかいてくださいと言ってしまう場面を何度もみてきました。
「蜂窩織炎(ほうしかしきえん)」
別名「蜂巣炎(ほうそうえん)」とも言われてます。

白海竜という力士もなった蜂窩織炎だが40~500人に1人はなるともよばれています。しかし、予後は良好ですので予防が大事です。

原因

皮膚のケガ、かぜなどによる細菌感染が主な原因です。
高齢の糖尿病患者におけるB群レンサ球菌小児におけるグラム陰性桿菌(例,インフルエンザ菌)ネコ咬傷ではPasteurella multocidaが,イヌ咬傷ではCapnocytophaga属細菌が原因菌にもなります。

原因菌

・溶連菌
・黄色ブドウ球菌
これらはどちらも私たちの生活環境に生息する菌ですのでそこらじゅうにある菌です。

感染症だが人にはうつらない


蜂窩織炎の患者の腕を直接触ったり、触るなどしてもうつることはらないです。家族で蜂窩織炎になる方もいますが人にうつることはありません。
それは皮膚の深部だからです。
1〜2年以内に再発する確立は8~20%です。そのため一部の方は再発するので予防が大事です。

蜂窩織炎の症状

赤く腫れて痛みがでます。(熱感,発赤,浮腫)
38度以上の高熱になることもあり、頭痛や寒気、関節痛がでることもあります。
下肢になりやすいと片側性が特徴です。
蜂窩織炎に似ているうっ滞性皮膚炎は両側性です。
水疱になることもあります。
点状出血がよくみられ,大きな斑状出血はまれである。

診断方法

・外観などの見た目(熱感,発赤,浮腫)
・症状(片側、痛みなど)
・CRP上昇
・白血球増

*血液検査をしない場合もあります。

治療

菌による感染なので抗生剤で治療します。一般的によく触れる抗生剤のジクロキサシリン250mgまたはセファレキシン500mgをを1日4回を飲むだけで十分です。1日4回経口から薬を飲むことが難しい場合は一日一回レボフロキサシン500mgもしくはモキシフロキサシン400mgでも可能です。赤く腫れて痛みがありますがを患部に薬を塗ったりすることはせずに抗生剤を飲むだけで良いです。その他抗生剤の種類は色々ありますが犬や猫に噛まれてなるの場合はアモキシリンなどの抗生剤です。

悪化や放置では敗血症になることもあり最悪死につながります。
病院にまず行き医師の診察を受けましょう。

蜂窩織炎の予防方法

蜂窩織炎の予防は清潔にすること
足や蜂窩織炎になりやすいところを清潔に保つことが大切です。引っ掻いた傷などの小さい傷からでも菌が体内に侵入し感染し蜂窩織炎になるので綺麗にすることで菌が体内に入らないようにすることが予防になります。