ブランクありの看護師で復職する方は多くいます。
ブランク期間に様々で、1年や2年であればたいしたブランクではないですが10年、20年のブランク後に復職する看護師もいます。
1年、2年、3年のブランクが空いての看護師復帰は珍しくないです。
この年数のブランクは結婚や出産のため看護師を一時辞める方が多いからです。

このくらいの年数であれば、復職はそこまで抵抗はないかもしれません。
しかし、ブランク明けの看護業務は緊張するでしょう。
看護師は命に関わる仕事であり医療事故の危険が常にある仕事でもありますので抵抗はあるのは当然のことだと思います。
ちゃんとした準備した復職で少しでも不安は軽減しましょう。

ブランクありで復職できるか不安な事

  • 医療器具の進歩
  • 医療技術の進歩
  • 血圧の基準値の変化、消毒の仕方の変化など昔と今で違う看護知識
  • 再就職してから自分より年下の看護師に教えてもらうことがある
  • 以前看護師として働いてた時や物覚えや体力が落ちている
  • 注射や看護技術なども久しぶりにおこなうのは抵抗や不安がある

以上のような不安は想定されることです。
そのため想定される不安事項はしっかり解消しておきたいものです。

ブランクありで復職する際にしておきたいこと

  • 誰か他人に看護師の復職について詳しい人に聞く
  • 復職セミナーに参加する
  • 身近の友達の看護師で復職した人がいれば経験談を聞く
  • 復職するためにサポートを受ける

などすることで復職についての不安が少しでも解消し復職するためのサポートを受ける事でブランクありでもよりよい再就職につながっていきます。

ブランクのある看護師が復職するには研修とセミナー参加がおすすめ

「採血の仕方も忘れてしまった…」という声もよく聞きます。
現役のころであれば無意識に注射器を持ち方や角度をその血管によって替えてきたはずですがそれを忘れてる可能性もあります。
そのような不安を解決しようと、医療機関や各自治体ではブランクのある看護師を支援する「復職支援研修」などをおこなっています。

看護師の復職支援セミナー・研修制度とは?

復職後に問題なく業務をおこなえるよう、基礎的な知識や技術を勉強します。
最新の医療や看護についての知識を学ぶことができますし、実際に医療機器を使った演習や病棟での実習なども受けることができます。

研修内容

  • 採血
  • 輸液・静脈注射
  • 筋肉・皮下・皮内注射
  • 血糖測定
  • 記録について(電子カルテ)
  • 環境整備(ベッドメーキングなど)
  • バイタルサイン測定
  • 移送・移動
  • 清潔の援助(口腔ケア・清拭・シャワー浴など)
  • 食事の援助
  • 排泄の援助
  • 口腔内吸引
  • 酸素療法・吸引
  • 体位変換と移乗
  • 輸血ポンプとシリンジポンプ

都道府県のナースセンター・ナースプラザ

就業、復職を希望する看護職に向けた復職セミナー含め各種支援を行っています。求人施設の紹介・あっせんを行う職業紹介事業だけでなく、長期離職から復職へのサポートもしていますのでブランクがあって不安な方は相談してみてもいいかもしれません。

eナースセンター(各都道府県の看護師研修やイベントの詳細をネット上でみれるものです)
https://www.nurse-center.net/nccs/cm02/cmd0931

病院の復職セミナー

あなたが働きたいと思う病院のホームページをチェックしてみてください。
けしてその病院の看護師として働くことを強要されません。ナースバンクに登録をさせられ、仕事先の紹介を受けることになります。実際の職場見学もできますのでこちらの方がおすすめではあります。

医療法人 横浜柏堤会 戸塚共立第1病院の看護師復職支援セミナー(参考例)

  時間 内容
1
9:15~9:30

案内・更衣

9:30~10:00 オリエンテーション、戸塚共立第1病院の概要
10:00~11:00 最近の医療・看護の動向
11:00~12:00 医療安全
12:00~13:00 昼食
13:00~14:00 感染管理
14:00~15:30 【講義および実技】
1.採血
2.静脈注射・点滴
3.筋肉・皮下・皮内注射
4.血糖測定
2

 
10:00~10:45 褥瘡予防対策について
10:45~12:00 救命処置(一次・二次救命処置)
12:00~13:00 昼食
13:00~15:00 【病棟実習】
1.オリエンテーション
  病棟の構造、特徴など
  スタッフ、患者紹介
2.記録について(電子カルテ)
3.援助の実践
  環境整備(ベッドメーキングなど)
  バイタルサイン測定
  移送・移動
  清潔の援助(口腔ケア・清拭・シャワー浴など)
  食事の援助
  排泄の援助
  酸素療法・吸引
15:00~15:30 アンケート記入・就業相談他

http://www.tk1-hospital.com/nursing_department06/

職場選びの2つのポイント

研修やフォロー制度、プリセプター制度がある職場を選ぶ

「昔やってたからできるでしょ?」みたいな感じでいきなり一人で仕事を任せられるのは不安がありますよね?
そこで、転職先はプリセプター制度や復職研修などがある施設を選ぶのがおすすめです。

プリセプター制度がある環境であれば、プリセプターに指導や相談もでき、研修があれば実践できるためブランクの不安事項を解消することができます。
また、入職後に先輩看護師がフォローしてくれる「プリセプター制度」を設けている職場もあります。転職の際にこうした制度が整っている施設を選ぶと、復帰に向けての不安はだいぶ軽くなるのではないでしょうか。

転職サイトでは、「ブランク可」のキーワードで検索してみると、ブランクのある看護師さんを積極的に採用している施設が見つかります。しかし、実際のところは分かりませんので転職サイトで相談してみるとよいでしょう。
そして、ブランクありでも安心して働ける施設を選ぶことができます。

ブランクありママ看護師に理解のある職場を選ぶ

  • 子供が小さく育児はもちろん家事も自分一人でやらなければならず負担が大きい
  • 子供が大きく育児をする必要がないが家事の負担は大きい

子どもがいると、看護師とはいっても子供中心の生活になります。
近くに自分の親がいれば面倒をみてもらうパターンもありますがそうでない場合はすべて一人でやらなくてはならないです。

子どもが小さいうちは病気も多く、風邪でお迎えに行かなくてはならず休みとらざるをえないこともあります。また、園や学校の行事、授業参観、三者面談など仕事の休みを調整しなくてはならないことが多いです。

そんな時はどうしようもないことですが、肩身の狭くなり仕事もしづらくなります。
居心地が悪くなる可能性も…。本当にひどいとこだと、再び転職を考える方もいるので職場選びは大事です。

ママさんナースが多い、もしくは同じ職場にいる

ママさんナースが同じ職場にいればいくらか楽になります。
職場からしてみればママさんナースは少ない方がいいのですが働く側にとっては同士がいた方が楽になります。
育児の相談もできたり、急な呼び出しの際も小さいお子さんのいるママさんナースではよくあることなので周りの目もあなただけに集まることはないです。

24時間保育所など施設がある

24時間保育所があるような施設もあります。病児保育など完備したところもありそういった職場では働きやすいです。

クリニックがおすすめ?

クリニックがおすすめな理由は、日曜日が休みで土曜が半日ですので子供と休みが同じになったり、お昼休みに家に帰ることが認められている職場が多い、定時があり5、6時で終わりですので夜遅くならない、また夜勤もないことも人気の理由です。

20年のブランクありでも40代、50代で復職する看護師はいます


画像:yahoo知恵袋より

看護師経験も少なく、20年ブランクがある方で復職する方もいますので安心してください。
地方ごとに復職セミナーなど開催されてますし、日本の看護師界隈は不足と潜在看護師の多さの問題があり積極的に国規模で復職支援をしています。
大きな病院ですとその病院独自の復職セミナーを開催し積極的にブランクのある看護師を募集しているところもあります。
それだけ看護師不足は問題になっており、求人が多いのが実情なので安心して就職活動を行ってください。
実際に復職セミナーにいってみるとわかりますが思った以上に結構います!
ハロワークでも相談できますし、ナースバンクや看護師の転職サイトでも相談できます。
また、そこまで相談しているブランクありの看護師に遭遇することもあるでしょう。
そのため、いきなり転職活動をするよりまずは看護師として再就職するためのステップを踏んでからの方が安心です。

ブランクありでも看護師として働けるか不安

ブランクが不安でも看護師としてまた働きたいという気持ちが大切です。
働いてからもブランクを感じることも多いはずですので気持ち次第です。復職はできても看護師として働きつづけることが目的ですから焦らずに看護師として本当に働きたいか?看護師としてどんな仕事に就きたいか?などを考えてみましょう。

ブランク6年の看護師の復職体験談

私は現在看護師6年目です。
経歴は看護学校を卒業して3年急性期病院で働きました。外科で毎日、手術・検査・化学療法等たくさんの患者さんがいて毎日くたくたでした。
10連勤当たり前、唯一の休みは研修や勉強会、委員会の仕事があり休みはあるようでないに等しい状態でした。
ですので、月に1回は体調を崩し、自分の病棟で点滴をしながら仕事をしていました。
特に夜勤は交代ができないのでどんなに体調が悪くても休めないので点滴や座薬を挿入して仕事していました。
もちろんプライベートはありません。
そんな日が続き、3年たった時に自分は何がしたいのかこのままでいいのかと考えた時に、美容の仕事がしたかったことを思い出しました。美容の仕事は若いうちにしかできない、今だと思い、とりあえず3年。また、3年経って自分のしたいことしようと思い看護師を辞め、それから3年美容の仕事をしました。
そして、再度3年経ったときに看護師の復職をしようかこのまま美容の仕事を続けようか悩みました。
同時にその頃は美容の仕事をしながら、友人が経営しているデイサービスにボランティアに何度か行かせてもらっていました。利用者さんがお肌のエステをし、化粧をしたあとに、「若いころ思い出すわ~、今日は寄り道して帰ろうかしら。」
「お父さんがあの世でやきもちやいちゃうわ~。」等、利用者さんたちの笑顔や喜びを見て、「私は老人がやっぱり好きだ、こうやってお年寄りの笑顔がみたいから看護師になった。学生時代リハビリの病院に行きたかったんだ。」ということを思い出し、看護師に復職しようと決意しました。
まずは、看護師の求人サイトに登録しました。すると、即、求人サイトの方から連絡がありました。
もし看護師の復職をするとしたら、人間関係のこと、業務をこなすことが出来るか不安でいっぱいでした。しかし、求人サイトの方が私の希望やブランクがあること等考慮し希望に沿った病院を相談した2,3日でピックアップしてくれました。
また、その病院の人間関係・離職率・給与・残業のことなど情報を提供して下さり、聞きにくいことは直接病院に聞いてくださったのですごく助かりました。
履歴書を記載するときもポイント等アドバイスしてくれ、記載後は確認して下さり、まるで専属の先生が付いたようで心強かったです。面接の前後も電話くれたりと勇気づけられました。
最初の電話から1週間で就職先の病院が決まり、横にいた妹が目をテンにしてびっくりしていたくらいでした。

復職した勤め先について

まず、復職して困ったことは業務になれることです。3年のブランクがあるので効率よく動けなかったり処置するのに戸惑いました。また、ジェネリックの内服薬を扱っているのでなんの薬なのかわからないので調べてから内服させるため時間がかかりました。
そのほか、人間関係にも困りました。お局のような看護助手がおり、理不尽なことで注意され新人いびりをされました。
一度経験があるので前の病院のやり方が身についているのに、新しい病院で同じようにすると注意され、違いに困惑もしました。
給与については求人サイトの方が言っていたこととは異なりました。実際は教えてもらっていたものより少なかったです。たくさん、手当で引かれたりボーナスはほとんどなしに近いくらいでした。

業務内容

急性期病院より精神的には楽でした。しかし体力的に大変です。
主に入浴介助やおむつ交換・移乗等体力を使うことが多く、介助がいる方は基本からだが大きい人が多いので夕方の勤務が終わるころには疲労感でいっぱいです。
しかし夜勤業務は点滴更新など少ないためナースコール対応が多いので急変さえなければ比較的、前院に比べれば楽でした。
人間関係に関しては比較的20~30代のスタッフが多く、年も近いこともあり入社して半年前後で打ち解けました。運よく入社し1年目で怖い人が辞めたり産休に入るなどし、今は人間関係はいいほうだと思います。
また、処置や急変等あったときは担当看護師任せではなく、手の空いてる人が積極的に手伝ってくれ、みんなでしていこうといういいところがあります。
院長は毎週1回の院長回診と時々食堂で会うくらいですが、患者や看護師に対して笑顔で接してくれます。
また、回診につくと「君、いい笑顔してるね、患者さんが元気になることのひとつだから大事にね。」と優しく声をかけてくれます。
院長というと強面なイメージですが患者にもスタッフにも優しい印象です。

まとめ

ブランクありで看護師復帰は戸惑うことや不安なことがいっぱいです。
まずは情報収集と相談をしてみて、
・どんな職場で働きたいか?
・どんな職場なら看護師として再就職しやっていけるか?
などをじっくり考えてみてはいかがですか?ブランクありで看護師として復職を果たす方は多いのでぜひ看護師としてまた働くことを陰ながら応援しております。