血糖値の測定は、看護をしていると、よく医師から指示される看護技術です。
そこで、もう一度、どの手順で、どこに注意して測定を行ったらいいか学んでみましょう。
<測定する前の注意点>
血糖値は、血液中のブドウ糖の量を測定します。
血糖値は、空腹時に測定するのが基本です。
食後は、血糖値が高くなっているので、測定しても正確な値が得られません。
まずは、食後どれくらい時間が経っているのか、間食などはしていないか、確認しましょう。
ジュース類を飲んだ後も、血糖値が高くなるので、注意しましょう。
<必要物品>
・アルコール綿
・血糖測定器
・血糖測定用針
・血糖測定チップ
・カットバン
<血糖測定の順>
①看護師は、手洗いをし、手袋をつけます。(感染予防のため)
②血糖測定器にチップを装着します。
③血糖測定針の器具の目盛りがついているタイプのものは、針の出る量を確認します。
目盛りは、数値が多いとたくさん出て、血液は出ますが、患者は痛みを感じ、目盛りが少ないと、血液の出が悪く、痛みは少ないです。
④アルコール綿で、針を刺す部位を消毒します。
部位は、耳たぶ、手指などが適切です。
⑤針を刺し、血液を小さな玉になるように絞り出します。
⑥用意しておいた血糖測定器のチップに玉になった血液を入れます。
測定が開始されます。
⑦血液をアルコール綿で押さえ、血が止まったら、カットバンをはります。
⑧測定が終了したら、値を忘れないようにメモなどをして、血液で汚染された針、チップ、アルコール綿を専用の容器に入れ、医療廃棄物へ処理します。
(間違って、針が刺さらないように取り扱いに気をつけましょう。)
⑨患者の血糖値手帳へ記録または、カルテへ血糖値を記入し、異常値の場合は、医師へ報告しましょう。
<血糖値の正常値は?>
正常値:80~110mg/dl未満
糖尿病と診断される:126mg/dl
低血糖:60mg/dl
となります。
この値は、しっかり覚えておかないと、測定値が正常値なのか、異常値なのか判断できないため、重要になります。
また、血糖で一番怖いと言われているのが、低血糖発作と高血糖発作です。
看護をしている場面で、結構高い頻度で出くわす症状になります。
この2つの違いと症状は、しっかり学んおきましょう。