同じです。
PEGは経皮内視鏡的胃瘻造設術のことですが,
「PEGをつくる」とかはよく聞きますね。
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PEGはpercutaneous endoscopic gastrostomyの略で経皮内視鏡的胃ろう造設術を指します。
内視鏡を使って胃瘻を作ることです。

造設の目的は?

・栄養投与
・減圧

ペグの適応は?

・消化管の機能に問題はないが経口摂取が困難な状態(脳卒中後の嚥下障害)の患者
・消化管が安全に機能していて、約6週間以上と比較的に長期間の挿入を必要とする場合
で、それ以下の期間は経管栄養法が適用となる
*1970年代後半に初めてPEG(経皮的内視鏡胃瘻造設術)が行われた。それから普及で、手術に造設する胃瘻、腸瘻は少なくなっているが、経鼻栄養チューブが使えずPEGも施工できないか禁忌の場合は挿入が適応になる
・胃切除や腸切除してない

PEGの種類

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PEG用カテーテル4種類
①バルーン型ボタン
②バルーン型チューブ
③バンパー型ボタン
④バンパー型チューブ

PEGの形状

1、バルーン型
・約1、2か月で在宅医が自宅でカテーテル交換する必要がある。
2、バンパー型
・約6ヶ月(半年)に一度、病院の内視鏡室、透視室でカテーテル交換する必要がある。
3、ボタン型
・見た目が目立たない。
・また、逆流防止弁がついている。
・チューブ型と比べ、ボタンを開けて栄養チューブ接続するのが面倒

オリンパスのイディアルボタンはよく使われます。
内視鏡自体オリンパスを使うことが多いためです。
施設や自宅でも半年に1回で交換でよいためバンパー型が好まれてたりします。
あとは、日本コヴィディエン社 カンガルーセルジンガーPEG造設キットもメジャー。

4、チューブ型
・栄養チューブとの接続が容易。
・日常生活においてボタンに比べチューブが邪魔になりやすい。
・自己抜去のリスクが高い。

挿入位置と経路

・腹壁と外界

固定方法

・PEG用カテテーテルの内部と外部のストッパーで固定

予想される合併症

出血、腹膜炎、挿入部から栄養剤漏出、挿入部周囲皮膚炎、胃食道逆流、下痢、便秘、誤嚥性肺炎

PEG造設方法

・造設について十分に患者に説明する
・内視鏡下で局麻で意識がある中行うので声がけをおこない、不安がないように努める。必要時、鎮痛剤、鎮静剤など使用する。
・内視鏡で胃を膨張させ、腹壁と胃を密着させることで、PEGを造設することができる
・腹水などがあっても、胃壁支持装置を用いれば造設することができる

造設の時間

約10〜15分

造設手技は4種類ある

●造設用胃瘻カテーテルを口腔・咽頭を通過させ、胃内腔から腹壁外への経路にて造設される方法。

1.プル法

腹壁から挿入したガイドワイヤーを口から外に出し、このワイヤーに結びつけた胃ろうカテーテルを口から胃の中に引き入れ、腹壁外へと引き出して胃ろうをつくります。最も歴史があり、腹壁固定しなくてもよいこと、過去の評価もあるが、2度の内視鏡挿入が必要がある。
・バンパー型の胃瘻カテーテルなため交換時期は約半年と長い

2.プッシュ法

プル法と似ている方法だが、口から出したガイドワイヤーに沿って、胃ろうカテーテルを胃から腹壁外に押し出す方法です。プル法と同じく2度の内視鏡挿入が必要となる
・バンパー型の胃瘻カテーテルなため交換時期は約半年と長い

●イントロデューサー法
・内視鏡挿入が一度になったこと
・造設用胃瘻カテーテル自体を咽頭部を通らず、腹壁外から胃内腔への経路にて造設されるようになったこと

3.イントロデューサー原法

・従来型のバルーンタイプの胃瘻カテーテルが留置される方法なため最近はイントロデューサー変法が主流である。
・バルーン型の胃瘻カテーテルなため交換時期は約2ヶ月と短い

4.イントロデューサー変法

イントロデューサー原法からの改良点
・ガイドワイヤー誘導下に瘻孔拡張を行うことことで、太いカテーテル24Frまでの径を挿入できるようになった。
・デメリットは、確実な胃壁固定が必要になるため胃壁固定が難しい場合は胃壁固定が必須ではないプルプッシュ法がよい
・バンパー型の胃瘻カテーテルなため交換時期は約半年と長い
・瘻孔作成部に腹壁に細い穿刺針した後、ダイレータにて鈍的に瘻孔を拡張し、胃ろうカテーテルを胃内へ挿入する。

造設後の管理

・鎮静薬を用いた場合はバイタルサイン、呼吸状態に注意して観察する。
・自己抜去や誤抜去に注意する
抜去時の対処方法
・病院であれば医師にすぐ報告すること
・施設や自宅であれば、抜去に気づかず2~3時間も経過で、瘻孔は小さくなりカテ挿入が難しくなるのでカテタイプのものを再挿入など担当医にあらかじめ相談しておくこと
・投与スケジュールに沿い栄養剤を投与する
・経口摂取がしばらくできていない患者や、経管栄養がはじめての患者には濃度を薄く、速度は緩徐に開始する
(誤嚥や嘔吐のおそれがある)
・栄養剤の汚染。腐敗のないように管理する
・歩ける患者の場合、チューブを固定、歩行の妨げにならにようにし、説明を行う。
・チューブのあたる皮膚、とくに鼻翼部は潰瘍ができやすいため観察をおこなう
・造設当日は、外部のバンパーを腹壁に密着させて強くしめているが翌日からはゆるませる
・数日後から栄養剤を投与する
・2週間ほどで安定してくるので、在宅や施設に戻る患者には説明を十分に行う
・抜けたまま放置すると、すぐに瘻孔が閉鎖するので在宅や施設の場合は緊急時の対処を十分に説明する

必要物品

PEGキット、キシロカインゼリー、局所麻酔(キシロカイン、シリンジ、針)、処置シーツ、膿盆
ideal
画像:オリンパス イディアルボタンキット

手順

イディアル
画像:オリンパス イディアルボタン添付文章

1 患者に説明し、声がけしながら挿入する
2 臥位になってもらう
3 表面麻酔剤(キシロカインゼリー)をチューブの先端につける
4 内視鏡を挿入し、空気を胃内に送り十分に胃を膨らませてから、胃ろうをつくる位置を確認する。
5 局所麻酔をしてから胃壁腹壁固定を行った後、メスにて皮膚切開しペアンなどで剥離
6 メジャーリングデバイス(計測器)をガイドワイヤーに沿ってその瘻孔に挿入し、瘻孔長(胃壁腹壁厚を、メモリ+5mmの有効長のボタンを選択する。
7 腹部真上でガイドワイヤを前後させて直線的にスムーズに動くことを確認する。

8 ボタンとオブチュレータを組み合わせ、ガイドワイヤの後端をボタン先端からオブチュレータのガイドワイヤ挿入部へ挿通させた後に、ボタンの内部バンパーを伸展状態にする。
9 ガイドワイヤの向きに合わせ、ボタンのみを押し進めて体内に挿入していく。
10 オブチュレータのストッパーをスライドさせ、ボタンの内部バンパをひらげるさせる。トロッカーの外筒シースが胃内にあることを確認し、内針のみを抜去する。
11 オブチュレータとガイドワイヤを抜去する。
12 内視鏡を挿入し、ボタンが適切に留置されていることを確認する。
13 ボタンの体外固定部を回転・上下動させ、過度の抵抗がかかっていないことを確認して、キャップを閉める。
14 固定糸を短く切断したのちに、生理食塩水で創部の洗浄を行う。カテーテルを引っ張り、皮膚とカテの間にYガーゼ5枚以上をカテに挟み込み圧迫止血を行う。
15 咽頭部の喀痰、分泌物を十分に吸引しながら内視鏡抜去する
終わり