2005年に医療法改正で手術前の手洗いは水道水でもよいことになった?

以前までは、手術前の手洗いといえば滅菌水が基本であった。
手術前になると、滅菌水を出しっぱなしにしてよりきれいな滅菌水で洗うことが基本であった。
この音が、手術そろそろだなとか、水が流れる音は綺麗なため好きであった。
しかし、医療法改正により水道水も可となった。

この改正により、一番喜んでいるのは病院の経営者側であろう。
なんと、この滅菌水は年間何百万ととてもお金がかかる。
これが水道水になれば、年間にかかる費用だけではなく、新病院での初期費用も少なくすることができる。

いまでさえ、手術前の手洗いは石鹸に未滅菌の手拭きタオルで、アルコール擦式消毒薬でよいことが当たり前に知れわたっている。
そのため、この水道水での手洗い導入も当たり前、もしくはそれでも十分可能であることが知れ渡りメジャーになっていくであろう。

その科学的根拠の1つとして、
鳥取県立厚生病院院長らが実験も実施されている。

5つの施設において滅菌水と水道水を用いた手術時手洗い後
の手指細菌コロニー数を比較した結果、滅菌水と水道水で細菌コロニー数の増加に有意差は認められなかった。

改正のポイントは?手術室における感染防止対策は?

①手洗い設備については、水道水による手洗いを行うことができる清潔な設備である必要があるが、今まで求めていた滅菌水は必ずしも必要ではない。
②手術時手洗いおよび手指消毒法としては、持続殺菌効果のある速乾性
擦式消毒薬(アルコール製剤等)による消毒、または外用消毒薬(クロルヘキシジン・スクラブ製剤等)と流水による消毒を基本とし、流水を使用した手指消毒においてもアルコール製
剤等による擦式消毒を併用することが望ましい。

つまり、

①滅菌水でも可
②【抗菌性スクラブ製剤】
● 4%クロルヘキシジングルコン酸塩
● 7.5%ポビドンヨード
と流水による手洗い
⬇︎
アルコール擦式製剤

の推奨である。

手術室における感染対策no.3