手術室においては、ガーゼカウントは大事ですが針カウントも大事です。
針は小さく細いため、床などに落ちてしまうと探すのも大変です。
色もシルバーで同じ色のものオペ室内にはたくさんあり探すのも一苦労です。器械台やベッドの足に針が落ちていたことなんてよくあったりします。
針は患者の体内には絶対にはいってしまってはいけないので、ひとつでもカウントがあわなかったら全体に声をかけて探すようにします。
針カウントの目的
針の体内に置き忘れる事件防止
出血量の測定と手術中の枚数の確認のために行う
針カウントの方法
術中使い終わった針はよくシャーレに使い終えた針を集めて術後に針ボックスのまとめて捨てます。
例えば、4-0バイクリル8本針付きのものがありますが、そのシートに戻す施設もありますが、手間もありシャーレに集めるのが安全です。
カウント時は、シートと共に外回りとWチェックします。
外回りは、下りてきた針が8本あるかを確認して、専用の針ボックスに捨てます。
出来るだけ、器械台の上に針を長時間置かないようにすることも大切です。
針カウントを確実にする方法
・シャーレの上にガーゼなどをおくとシャーレは銀で、針も銀ですので色調の差があまりないのでカウントしやすくなります。
・使いおわった針をカウントしやすくするための専用のものがありますのでそれを使うのも一つの手です。
①針カウントしやすくする専用のニードルカウンターを使用
・村中医療器
50個入12,500円で1個あたり250円のコストが魅力です。
収納と同時に使用した針の本数をカウントすることができます。
場所をとらないコンパクトで器械台の上でも邪魔になりにくいです。
・会社名特定できず 縫合針カウンター
・ホギー株式会社 ダブルチェッカー
・ミクロ株式会社 サクラコ
②ニュートラルゾーン(中間域)を設けます。
術者は、術野に集中しているため、器械出し看護師を見ずに渡すことがあります。そこで、鋭利器材の受け渡しによる受傷をふさげるため、ニュートラルゾーンとは、術者と器械出し看護師の間に鋭利器材を置くスペースを作り、交差しないで受け渡しを行うためのスペースのことです。
器械台から医師に一番近い場所に設置するとよいです。
針カウントを徹底するためのルール
・鋭利な器械は、看護師から術者に手渡し、術者からの返却時はニュートラルゾーンに返却する
・その他の、器械は通常通り渡す際も、返却の際も手渡し可とする
また、ニュートラルゾーンをわかりやすく、安全につくる・確保のためにこうした目的でつくられたものがあります。
滑りにくい素材で、器械の落下を防止になっているものに多くはなっています。
*サイズも色々あります。高価ではあるので、サイズカットして適切なサイズに切って使用することもおすすめです。大きな手術だと、器械もたくさん使う際は器械台の縁にたくさんたてかけますがその際にも滑り止めになるので器械整理にも役立つものなのでおすすめです。
株式会社アムコHP
③安全に器材を使用する
術野で使用した縫合針は、手をふれないで持針器で把持しカウントしやすいようにします。
④片手すくいあげ法やリキャップ禁止の徹底
リキャップ禁止は基本ですが器械台に針がそのまま露出してしまってはかえって危険な場合があります。
そのときは、片手すくいあげ法でキャップし針刺しの防止をしましょう。