手術室の看護師が救急外来を手伝うことはよくある話です。
私も、手伝いにはいることはありました。
でも、用語をしっかり頭に入れておかないと患者を搬送していいかどうかわからなく大勢の人に迷惑がかかり患者の命にもかかわりますのでこういう専門用語を理解しておくことは必須です。
病棟などでよく使う用語は省いています⇩
救急隊・直接患者などからの電話応答のメモの取り方
聞き逃しがないように救急隊からの電話応答のメモ用紙があるといいでしょう。
あとで、見返すときにも役立ちます。
ないとこもすくなくないので、自分で必ず聞いておかないといけないとこをメモしておきましょう。
救急隊・直接患者などからの電話応答で聞くことの例
〇〇救急隊
日時
時間
名前
カルテ番号
バイタル
既往歴
主訴 何時いつからどこがどのように
付き添いはいるか
どのくらいで病院にこれるか
あとは、救急担当の先生や専門の医師に連絡して救急車受けてよいか?
を聞いて救急隊・患者などに伝える
もし、受けれない場合の伝え方
緊急手術です
当直医が専門外で診ることができません
院内病棟患者が急変して対応中で診ることができません
受けれない場合の伝え方
「お受けいたしますので詳細お願いします」
救急を受けることが決まってから、詳細を聞くことが多いです。
どこまで最初に聞いているかは場合にもよります。
・名前
・カルテ番号
・バイタルの詳細
・どのくらいで病院にこれるか
は、救急を受けることが決まってからが多いです。
必ず、漏れはないかを確認します
「では、お待ちしています」
で、電話をきります。
で、来るのを待ちます。
・救急室に常時いない場合は、鍵をあけにいきます。
・物品確認します(点滴・採血・バイタル測定・病衣の準備など)
救急に多い用語とかまちがえやすい用語
DOA:(dead on arrival)の略で、到着時心肺停止とか到着時死亡
CPA:(cardiopulmonary arrestの略)心肺停止状態
CPR:(cardiopulmonary reuscitation)心肺蘇生
LOC:(loss of consciousness)意識消失
arrest(cardiopulmonary arrestの略):心肺停止状態(=CPA)
ザー:くも膜下出血(SAH:subarachnoid hemorrhageの略)
パンペリ:汎発性腹膜炎(panperitonitisの略)腹膜炎のことである。消化管穿孔が起こるとまず間違いなくパンペリになる。
ボーラス:(bolus)急速静注
まんこう:慢性硬膜下血腫の略
CSDH(chronic subdural hematoma):慢性硬膜下血腫
エンボス:診察券
ガスグラ:ガストログラフィン(Gastrografin:商品名)の略
熱発(ねっぱつ):=発熱
省略の書き方
QQ:救急、救急隊
n/p n.p (Not Particular、No Problem):問題なし。注意はnpではないことである。必ず.や/を書くこと。
過R:過呼吸
など
DOAとCPAの違いは?
なぜなら日本の法律上では死亡診断が行えるのは医師だけに限られています。
なので、死亡判定ができない場合に用いるのがCPAで心肺停止状態なら医師じゃなくても使用する場合の用語で、または蘇生の可能性がある心肺停止状態の患者に用いられています。
医師は死亡判定ができるので、病院到着前の死亡として判定する場合に用いるのがDOA。
救急隊からの連絡では、誰がみても死亡と分かる状態でも死亡とは断定できないのでCPAを使います。で、病院について医師が到着時心肺停止DOAとここで死亡の判定ができます。時計とかみて「何時何分、死亡を確認しました(お亡くなりになりました)。」と言うのです。
失神とてんかんの違いは?
ある報告によると,救急外来受診例の 3~5%,入院の1~3%に失神を主訴として来院する患者がいるようです。
失神とてんかんの見分けは迷うことが多い人も多い。
意識消失が数分以上と長引いたり、意識が戻っても混迷した状態が続く場合は失神よりてんかんの可能性が高くなります。
以上。