てんかん

【概要】

人間にある脳は神経細胞がお互いに連絡をしあってさまざまな指令を出しています。
常に調和のとれた状態で活動をしていますが、それがなんらかの拍子で崩れてしまいます。
そして、意識を失ってしまったり、体をガクガクさせるような動きが出たり、急に動きが止まったりします。
このような発作を繰り返すことを「てんかん」と言います。
小児に多い、熱性けいれんや交通事故から回復期に起こるものはてんかんとは呼びません。
てんかん発作は繰り返しおこることが特徴です。
そのため、1回だけの発作では、普通はてんかんという診断はつけられません。
幼少期から高齢期まで幅広く発病しますが、3歳以下の発病が最もおおく、80%は18歳以前に発病すると言われています。 
 てんかんの種類には大きく4つにわけられます。
突発性部分てんかん」「症候性部分てんかん」「突発性全般てんかん」「症候性全般てんかん」があります。
あと、これらには当てはまらないてんかんもあり、種類はたくさんあります。

【症状】

てんかんの発作は、部位によってことなります。症状は意識消失を起こすような全般発作。
脳の一部分でおこるような部分発作で違いがあります。

全般発作

1、強直間代発作

大発作ともいわれて全身を硬直させてけいれんをします。一番よく知られているようなおおきなてんかん発作の症状。

2、点頭発作

全身を強く緊張させるため、頭を前屈し両手をあげ、両足はまげた体制になります。

3、脱力発作

名前のとおり、全身から力が抜けくずれ落ちるような症状。

4、単純欠伸発作

意識消失は一時的なものです。数秒のものですぐに意識も戻ります。

5、複雑欠伸発作

意識消失だけでなく体の一部がぴくぴくを動く発作、手や足、口をもぞぞも動かす症状。

部分発作

1、単純部分発作

意識はしっかりしている状態。

2、複雑部分発作

意識を失うことも伴う。

3、二次性全般化発作

部分発作から全般発作へ移行していく。

部分発作のぴくぴくやビクビクするけいれんは、脳のどの部分で異常が起きているかによって
異常が出る場所が違ってきます。

発作は様々で1つの発作ではなく2つの異常によって二つの発作が起こることもあります。

【治療法】

てんかんの治療法は主に内服治療です。
抗てんかん薬を医師の指示に従い内服していきます。
抗てんかん薬は脳の神経細胞の異常な電気信号をおさえたり、電気信号が興奮しているのをおさえたりすることで
症状をおさえる薬です。
内服治療をするにあたって気を付けることは、
・規則正しい生活を送ること
・暴飲暴食、睡眠不足は避ける。
・内服薬をきちんと医師の言われたとおり内服をすること
が大切です。

一定の条件がかさなったときには外科的治療を行うこともあります。
・内服治療を開始して数年たっても症状の変化がない。
・発作が日常生活に大きく影響してしまう。
・発作を起こす部位がしっかり特定できている。
 手術によってかなり症状が改善されるようで近年では積極的に行われています。

てんかんの治療は自己判断はとても危険なので医師の指示が必要。

【看護計画】

てんかん発作を起こす状態を観察。
前駆症状
なにか前兆はないか
発作直前の行動や状況
発作中の意識、自覚症状、発作後の状態

内服治療が始まれば、しっかり内服できるよう支援していく。処方通りに内服できるよう援助していく。

大発作など起こしたときは危険なので身の回りに危険なものは置かないようにする。
食事中や食後であれば、窒息しないよう体を横にしたり、嘔吐物で誤嚥しないようにする。

患者本人、そして家族にも協力してもらい、自宅ではしっかり内服を行い、自己判断しないよう
指導を行う。