緊急時に使うステロイド剤って?
ソルコーテフ
ソル・コーテフ注射用100mg 100mg/2mL(添付溶解液) ファイザーHPより添付
*蒸留水がついているが、ブドウ糖やソリタT号輸液などでも力価は変化はないとHPでも大正製薬が書いてありました。

大量出血時やショック時、手術時などステロイド剤であるソルコーテフを投与することがある。
それは、なぜでしょうか?
ソルコーテフは副腎皮質ホルモン(ステロイド剤)である。

ステロイド剤なので、抗炎症作用が一番の理由に以下4点の作用がある。

1)副腎不全機能の補償作用
2)抗ショック作用
3)抗炎症作用
4)抗アレルギー作用、抗体産生の抑制

この作用のため、緊急の場面で使われることが多いのでしっかり覚えておこう。
だいたいは生食で溶解するキットになっているのですばやく準備できるようにしておこう。

・造影剤のアナフィラキシーショック時に使用されることがあるので造影検査時には準備しておきたい

・喘息発作時、大量出血時やショック時、手術時などにも使われる。

・ソルコーテフを使わず、ソルメドロールを使う施設もある。
ソルメドロールは、ヒドロコルチゾン(ソルコーテフ、サクシゾン等)と比べると、
効果の発現はやや遅く、ただし作用時間は長いという特徴があります。15分で滴下しても1時間かけても、
ちゃんと効いてくるまでには点滴開始後30分以上はかかります。
そのため、半減期の短いソルコーテフの方が使いやすい。

緊急時では気管支炎症を取るステロイド療法は当然併用する。
まずは気道の攣縮(喘鳴)を取る治療が優先されるべきです。
ネオフィリン(心不全治療薬=心臓の働きをつよめて全身に血を流れるようにしたり、気管を広げ呼吸しやすくする)や
ボスミン(血管収縮薬)を併用することが多いのでチェックしとこう。