心肺蘇生法ガイドラインが改定されて、最新版のガイドライン2010
現在2016年ですが、まだ改訂されてないです。
昔、看護学校でならったものと違っている方がほとんどですね。
日本医師会HPでわかりやすく説明してあるのでこちらを添付します。
心肺蘇生法ABCDとは?
Air way(気道確保のA)
Breathing(人工呼吸のB)
Circulation(心マッサージのC) 脈がないとき
Difibrillation(AEDによる除細動のD)
「見て聞いて感じて」の呼吸確認法ではなく、目視だけの呼吸確認。
「大丈夫ですか?」と声をかけると同時に胸と腹の動きを見て、パッと見て呼吸の確認をします。
気道確保もしません。
ここが驚きですね。
明らかに正常な呼吸をしているとき以外は、緊急通報とAED手配をしてから胸骨圧迫を開始。
30回押した段階で、準備ができていれば気道確保して人工呼吸2回。
そうでなければ胸骨圧迫を応援が来るまで続けます。
ということで、これまでは、
気道確保 → 人工呼吸 → 胸骨圧迫
だったのが、
胸骨圧迫 → 気道確保 → 人工呼吸
A-B-Cから、C-A-Bへ、変わっていることはぜひしっておきたいですね。
理由は簡単。
蘇生に一番重要な胸骨圧迫がなるべく早く、多くの人にとって開始しやすいように、ということで、このように改められました。
傷病者の素肌に触れて顔を近づける気道確保と呼吸確認は廃止。
これで、いちばん抵抗がない、だけどいちばん有効な胸骨圧迫がサッと始められるわけです。
胸骨圧迫 → 気道確保 → 人工呼吸
の流れに変りました。