リンデロンとゲンタシンは通常よく処方されるお薬で珍しいお薬ではないですが
とても誤解の多いお薬の1つだと感じています。
小児科などでは特にお母様方のお薬に対する取り方が本当に様々でまちがっているかたも多くいらしゃったのも事実です。

まず2つのお薬は似ているようで全く違うお薬です。
大きな違いはステロイドであるかそうでないかということステロイドと聞くだけでいやがるかたもいますが用途をしっかり守れば全く怖いお薬でないということもまず知って欲しいことの1つです。反対に、ステロイドを使いたがる患者や医者もいるためその使い方には看護師としてきちんとした知識をもっておく必要があります。
例えば、皮膚などの炎症があればリンデロン塗っていけばよいという考えは看護師のする判断として正しくないので注意が必要です。

リンデロンとゲンタシンとは?

・リンデロン→ステロイド
(リンデロンVGのジェネリックがデルモゾールGです)

・ゲンタシン→ステロイドではない
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運営者のMYゲンタシン(よく怪我をするのと万能薬と信じて常備しています)

リンデロンとゲンタシンの使い分けは?

リンデロン

リンデロンとは?

・リンデロンはステロイド剤に抗生物質が入ったもので基本じゅくじゅくした皮膚の炎症やかゆみを抑えるために使われます。
・殺菌作用はないです。

ゲンタシンとは?

・ゲンタマイシン硫酸塩が一般名で、は1970年から発売され今でもよく使われる「アミノグリコシド系」というタイプの抗菌薬が含まれている外用抗生剤のことをいいます。

・ゲンタシンは抗生物質がメインのため殺菌効果発揮します
そのためばいきんによる皮膚症状に使われます。

2つの薬を誤って使うことが多い症状が似ている症例は?

例えば
とびひとかの皮膚疾患の場合が
急性期でひどい場合はもちろんステロイド剤による治療は必要になりますが
ステロイドではバイ菌の勢力を強める作用もあり殺菌はできないため
⇨基本ゲンタシンの方を使うことが多いです

特に小児科の場合はこのように判断しずらい場合が多く
きちんとした説明がないとお母様方も混乱し
ステロイド剤→副作用が多くこわい
という認識が多いように感じます

基本どちらもとてもよい薬で
しっかりした説明を受ければとてもよい結果が出るお薬なので
副作用などもしっかり伝えられるパンフレットや説明ができる環境で使用すること提供側の義務でもあります。
リンデロンにもゲンタシンにも
さまざまな規格があり中に入っている薬剤の濃度やクリームから軟膏までさまざまで
使う場所や塗り方も変わるので
しっかり説を受け症状に合ったお薬を選ぶことで安心して使えるお薬だと思います

ステロイドが嫌う方多い理由

ちなみにステロイドが嫌う方がいますが、しっかり医師の指示のもと使用しましょう。
そもそも、そうなったきっかけはステロイドで肌がツルツルになるといわれ化粧品よかにもよく使われたりしてましたが、
ステロイドにより肌が荒れたりその危険性がテレビで放映されたため、使用は注意した方がよいという記憶してる方がいるからです。