それは、衛生面の問題で不潔だからです。
様々なところでナースキャップに存在する菌が検証され、ナースキャップから抗生物質もきかない緑膿菌やMRSAなど細菌が検出されました。院内感染の原因ともされている菌です。
この菌がナースキャップで確認されたことによりナースキャップはなくなったのです。
そのほかにも、その必要性を考えられたりもしなナースキャップを廃止する病院が多くなったのです。
画像:MRSA
画像:緑膿菌
緑膿菌
昔は、それほど衛生面では厳しくなくて、病院が清潔であるかなんて調べてなかったです。
しかし近年は、手洗いにしても実際に洗ってみてどれだけ洗えてないかみる器械などを使い検証されています。
もともとナースキャップは毎日洗うものではありません。洗濯にだす人は少なく、洗濯にだすとクリーニングにだすとクリーニングから返ってくるまで時間がかかりますし、ナースキャップを成形するまでも時間がかることが理由だそうです。
ナースキャップって、元々がキャップというよりは、白い布を折り曲げてのりでガチガチにのりづけてキャップにしています。
そのために、洗いずらです。
そして、この”のり”が細菌繁殖の原因とされました。
夏場は蒸れますし、ズレて不潔な手で触ったりもします。
頭の上に常にある訳ですから邪魔になることが多く人にあたたったりしていました。これに菌がいないといったらおかしな話です。
それに、ナースキャップをつけていていい理由なんて看護師のトレードマークなどや制服の一つでしかないですね。
患者からしてみれば看護助手や医者との見分けは一目瞭然ですですけどね。でも、廃止されて当然のように思います。
でも、まだ完全に廃止になった訳でもはないのでナースキャップをつけている病院もあります。
看護部のトップの意見などによったり・・・衛生面ではどう考えても汚いですからね。
とはいっても、看護学校では看護師としてなるべくナースキャップを授与する”載帽式”が大きな行事として現在も行われています。
豆知識1
また手術室などでは、清潔を手術中維持すため、髪の毛一本も術中に落ちてはいけないのでシャンプーハットみたいな使いすてのディスポ製品を使っています。オペ帽なんて読んでたりします。
豆知識2
昔は、ナースキャップのラインにより役職を見分けました。
移りゆくナーススタイルとしては、ナース服もズボンスタイルが定番になったりしてますしね。
ナースでなくても、婦人警官もズボンスタイルが一般的になりました。
小学生も名札をつけなくなりましたし、時代は変わりますね。笑。
豆知識3
ナース服のポケットには、手ぴかジェルみたいな洗わなくても洗うより奇麗になることが多いといわれるジェルが入っていることが多いです。多くの病院でナース服のポケットにかかるようなものと一緒に配布されています。
大きな病院になると、一日にどれくらい使用したかのチェックが仕事終わりにされたりします。
私の例
↓以下は実際に配布されたものです。この一緒になっているテープも看護師の必需品なのでつけてます。
手術際の手指消毒は?
昔はイソジンでブラシでガシガシと洗っていましたが、
今は石けんで洗ってアルコールジェルで手洗いしたほうが清潔であるという研究データがあちこちでだされて以来、
医療従事者では常識となっています。
おじいちゃん先生になると、イソジンでガシガシ洗うのが好きだとあれば使いたい先生もいるので、イソジンブラシを単品で滅菌パックして、特定の先生だけ使うことになることもありました。
*MRSA
ブドウ球菌に感染すると発症する。
健康な人なら発症しなく常在菌なため常に持っている菌。健康な人なら、なんでもない菌でも体の免疫が低下している人にとってはひどくなると生命を脅かす存在にもなる菌。
手術後や免疫力が低下しているひとに感染しやすい。
*緑膿菌
この菌も常在菌で健康な人でも誰でも持っている菌。手術後や免疫力が低下しているひとに感染しやすい。健康な人には影響がないので一緒に洗濯しても大丈夫。集団生活も問題ないです。もともとそんな菌でありふれた菌の中で生活しています。
耳に感染してジュクジュクになり中耳炎になったりや喉に感染して痰がでたりの症状がでたりしますが特に心配する必要はない。
局所感染でとどまることがほとんど。
医師の指示通りに対応にていれば大丈夫です。抗生物質も飲まないことがほとんどである。逆に抗生物質を飲むとかえって悪化することもある。