何のために点滴をするの?
・風邪でつらいので早く治るように点滴をする
・薬より点滴が効く
とかよく聞きますよね?
では、いったい何のために点滴をするのかしっていますか?
例えば、風邪のときの点滴の中身は、水分にナトリウムなどの電解質を加えたもので、風邪を治したり調子を良くしたりするような効果はありません。
そこで、そもそも点滴とは?
血管の中に管を固定して、投与するべき薬剤の袋を管でつなげて高い位置に固定し、重力を利用して徐々に血管の中に投与していく方法のこと
点滴をする目的は?
輸液の目的
・水分・電解質・酸塩基平衡の調整
・栄養状態の管理
・水分、栄養補給
・薬剤投与
・薬剤投与の備え(緊急時など)*手術時に必ずルートをとる理由もコレ
現在では風邪の治療にビタミン剤は効果がないことが証明されており、そのような点滴は行われなくなりました。
輸液のインアウト(水分バランス)
健康な人は、1日の水分摂取量と排せつ量などで水分出納バランスがとれています。
したがって、食事がとれない場合は輸液で1日約1500ml〜2000ml前後の水分を輸液で補給する必要あるのです。
目的
循環血漿量の増加
細胞外補充液を投与しても、全てが血管に留まらず、一部は細胞内に移行してしまいます。血管内に留まらせたいときに使われ、手術やショックの時などに使われることが多いです。
実習生や新人は、調剤や監査をする上で、これら5つを意識しましょう。これらを十分マスターできたら、一つ一つの製剤の違いを見ていくことで輸液製剤の知識がついていきます。
っっv
よって、風邪の場合では?
・栄養がとれてなく、口からの接種が難しいとき(意識がない、食欲がないなど)
・脱水状態で早急に水分を体内に入れる必要があるとき
にのみ点滴が適用になります。
その他、患者の希望により医者の了解を得て点滴する場合も多くあります。
注射の痛みを与えて患者を侵襲する必要性はないですが….
ちゃんとした理解を看護していきたいですね。